オンチェーン分析プラットフォームTHE BLOCKは4日、2025年4月初旬最新レポートにて、3月にDeFi(分散型金融)セクターの収益が大幅に減少したことを発表した。
イーサリアム、ソラナ(SOL)、BNBチェーンといった主要ブロックチェーン上でのオンチェーン活動の低下に伴い、これらのプラットフォーム上の主要DeFiプロトコルのほとんどが50%以上の収益減を記録した。
アルトコインであるソラナベースのDeFiプロトコルは3月に合計で約4200万ドル(約60.9億円)の収益を上げたが、これは2月からの55%減、1月のピーク時からは75%減という大幅な減少となった。
同様に、イーサリアムベースのプロトコルの収益は2450万ドル(約35億5250万円)に落ち込み、2月から52%の減少を記録した。
この状況を反映し、GMCIのDeFiインデックスであるGMDEFIは、2025年4月初旬時点で年初来40%下落している。
この収益減少にはいくつかの要因が寄与している。まず、DeFiプラットフォーム上の取引量減少とユーザー参加の低下により、これらのプロトコルの手数料と収益が減少した。
また、ビットコインやイーサリアムの価格下落など、暗号資産(仮想通貨)市場の変動が投資家の信頼とDeFiサービスへの参加に悪影響を与えた。
さらに、米国などの主要市場における明確な規制枠組みの欠如が不確実性を加え、DeFiへの投資や革新を抑制している可能性がある。
世界経済の懸念材料(インフレ、金利問題など)も、DeFiのようなリスクの高い資産に対する仮想通貨投資家の熱意を冷ましている。
DeFiにロックされた総価値(TVL)も2024年12月以降大幅に下落し、2025年4月初旬には約944.9億ドル(約13兆7010億円)と30%以上減少。
この下落はセクターが直面する課題を浮き彫りにしている。
DeFiが低迷する一方で、ブロックチェーン領域内のAIやソーシャルアプリケーションは成長を見せており、市場の関心が変化していることが読み取れる。
専門家らによれば、技術革新と成功したDeFiプラットフォーム間の統合がこのセクターを活性化する可能性があるという。
しかし、持続的な成長のためには規制の明確化と市場変動性の解消が不可欠だと指摘されている。
イーサリアム財団のダンクラッド・ファイスト氏は27日、イーサリアム(ETH)のガス制限を段階的に引き上げる新たな提案「EIP-9698」を発表した。 この提案は、イーサリアムのガス制限を4年間で段階的かつ確定的なスケジュ […]
トークン化された米国債市場はこのほど、主要6社が市場の88%を占めるという高い集中度を示していることが分かった。 その筆頭は、資産運用会社ブラックロックが提供する「BUIDL」ファンドで、時価総額は25億ドル(約3,57 […]
ソラナ(SOL)のステーキング市場はこのほど、ステーキングされているSOLの総量が3億9800万SOLを超え、そのうち4,1800万SOL(10.4%)がリキッドステーキングトークン(LST)を通じてステークされているこ […]
イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は20日、イーサリアムの実行レイヤーを刷新する長期計画を提案した。 この計画は、既存のイーサリアム仮想マシン(EVM)バイトコードを、オープンソースのRISC-V命 […]