ナスダック上場のDFDVはSOLを追加購入し、総保有額が約141億円になった。独自の財務戦略でソラナエコシステムへの関与を深める。
ナスダック上場のDeFi Development Corp.(DFDV)は3日、ソラナ(SOL)を1万7760トークン追加購入した。
今回の購入は1トークンあたり平均約153.10ドルで行われ、総額は約272万ドルに上る。
これにより、同社が保有するソラナおよびソラナ相当資産の合計は、約64万585SOL、評価額約9810万ドルとなった。
この動きは、同社が一時中断していた資産蓄積戦略を再開し、ソラナへの関与を強化する姿勢を明確に示す。
1/ We're back to stackin' $SOL! 🚀
Today, we're announcing that we've acquired an additional 17,760 $SOL – a symbolic nod to the U.S. Declaration of Independence, signed on July 4, 1776. 🇺🇸
This purchase marks the resumption of our $SOL accumulation strategy. pic.twitter.com/Btyl3Ms85e
— DeFi Dev Corp. (@defidevcorp) July 3, 2025
DeFi Development Corp.は、ソラナを蓄積・複利運用する財務戦略を事業の中核に据えている。
これにより、投資家に対してソラナエコシステムへの直接的な経済的窓口となることを目指す。
同社は長期保有を基本方針とし、保有するソラナを自社のバリデーターを含む複数のバリデーターでステーキングしている。
ステーキング報酬や委任手数料を通じて利回りを生み出す保有しながら稼ぐ戦略は、資産価値の上昇以外の収益源を確保する。
この戦略は、ソラナエコシステムの成長と技術採用に対する強い期待を反映している。
これは、スマートコントラクトプラットフォームとしてイーサリアム(ETH)と競合するソラナの将来性に賭ける動きだ。
一方で、資産がソラナに集中しているため、暗号資産(仮想通貨)市場の価格変動が同社の株価に直接的な影響を与えるリスクも伴う。
DeFi Development Corp.の大きな特徴は、1株あたりSOL(SPS)という独自の指標を公開している点にある。
6月24日時点での発行済み株式数に基づくと、SPSは0.042SOLとなり、これは1株あたり6.65ドルに相当する。
この指標は、投資家のリターンがソラナの価格変動に直接連動することを保証し、企業の運営経費による価値の希薄化を抑制する効果がある。
透明性の高い仕組みは投資家から好意的に受け止められており、今回の追加購入発表後、同社の株価は4.1%上昇した。
同社はソラナへの集中戦略を進める一方で、商業用不動産分野の専門家をつなぐAI駆動のプラットフォームという従来の事業も継続している。
これにより、事業の多角化も図っている。多くの企業が主要資産としてビットコイン(BTC)を選ぶ中で、同社のソラナへの集中投資は市場でも注目されている。
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