米イラン攻撃でBTC10万ドル割れ、アルトコインも急落

米国によるイラン核施設への攻撃を受け、仮想通貨市場は急落。BTCが10万ドルを割り込み、主要アルトコインも大幅に下落した。

米国によるイランの核施設への攻撃を受け、22日の暗号資産（仮想通貨）市場は急落した。

トランプ米大統領が21日、オペレーション・ミッドナイト・ハンマーと名付けた作戦で、米軍がイランの核施設3カ所を爆撃したと発表した後に起きた。

イスラエルとイランの間で続いている報復攻撃に米国が介入したことで、中東の緊張がさらに高まる恐れがある。

地政学的リスクの高まりがトレーダーの逃避行動を促し、リスク資産とされる仮想通貨への売り圧力が強まった。

ビットコイン10万ドル割れ、アルトコインも軒並み安

代表的な仮想通貨であるビットコイン（BTC）の価格は一時9万8904ドルまで下落し、10万ドルの大台を割り込んだ。

イーサリアム（ETH）はさらに大きな打撃を受け、前日比最大10%下落し、約2157ドルまで売り込まれた。

主要なアルトコインも大幅な下落を記録している。

上位20の仮想通貨の中でも、カルダノ（ADA）が7.1%下落するなど、軒並み売られた。

リップル（XRP）やソラナ（SOL）、ドージコイン（DOGE）といった人気アルトコインも、過去2カ月で見られなかった安値水準まで下落している。

市場の清算が加速、弱気ムード広がる

市場全体でポジションの清算が加速しており、CoinGlassのデータでは過去24時間で7億100万ドル相当に達した。

清算されたポジションの大部分は、価格上昇を見込んだロングポジションであり、その額は6億1869万ドルに上る。

最も清算額が大きかったのはイーサリアムで約2億9600万ドル、次いでビットコインが約1億5200万ドルだった。

このことは、多くの市場参加者が突然の下落を予測していなかったことを示している。

この混乱の中、予測市場では仮想通貨価格に対する弱気な見方が強まっている。

多くのトレーダーが短期的な価格回復に懐疑的な姿勢を示しており、地政学的リスクが継続する限り、市場の不安定性が続くとの見方が広がっている。

不透明な市場で見出される新たな価値

こうした市場全体の不透明感が増す中で、トレーダーの目は短期的な価格変動から、確かな技術的基盤と将来性を持つアルトコインプロジェクトへと移りつつある。

その筆頭として注目を集めているのが、ソラナブロックチェーン上で初となるレイヤー2ソリューションSolaxy（SOLX）である。

Solaxyは、ソラナが抱えるネットワークの混雑や取引失敗といった課題を解決することを目的に開発された。

先行セールでは市場の逆風をものともせず890万ドル以上を調達しており、その技術とビジョンに対する投資家の強い信頼がうかがえる。

ホワイトペーパーによると、Solaxyの取引バンドリング機能は、ミームコイン取引やDeFi活動による大量トラフィックに対応するよう設計されている。

これらはソラナに最も大きな負荷をかける要因の2つであり、Solaxyはこれらの課題に直接的なソリューションを提供する。

さらに、イーサリアムとの相互運用性も備えることで、異なるエコシステム間の流動性を繋ぐ架け橋としての役割も担う。

地政学的リスクが市場に影を落とす今、Solaxyのように具体的な問題解決を目指し長期的な価値を構築するプロジェクトこそが、次世代の市場を牽引する可能性を秘めている。

今後の取引所上場も控え、その動向が熱い視線を集めている。

Solaxy公式サイト｜X（旧Twitter）｜Telegram

Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。