コインベースのスマートウォレットが、累計107万口座を突破。ベースアプリの招待コード配布が急成長を後押しした。
大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが提供するスマートウォレットは18日、累計口座数が1,074,277件を超えたことが明らかとなった。
7月のサービス拡張以降、短期間での急成長を示す数字となった。
コインベースは2025年7月にスマートウォレットをアップグレードし、ソーシャルリカバリーやガス代抽象化といった新機能を追加した。
その後8月に入り、同社のレイヤー2ブロックチェーンBaseモバイルアプリとの統合が本格化した。
これにより利用者は従来のシードフレーズを用いることなく、分散型アプリケーションにスムーズにアクセスできるようになった。
この仕組みが仮想通貨初心者に受け入れられ、従来よりも簡単に自己管理型ウォレットを利用できる環境が整ったことが急速な拡大の背景にあるとみられる。
コインベースのブランド信頼性も、流入の後押し要因となった。
データアナリストdefioasis.eth氏が公開したブロックチェーンの分析によると、特に8月16日には1日で27万件の新規ウォレットが開設された。
この数字は同月の成長のおよそ4分の1に相当する。8月13日にベースアプリの大量招待コード配布が開始されたことが、急増の直接的な要因となった。
8月3日時点で約84万口座だったウォレット数は、その後15日間で28%近く増加した。
口座数の伸び率は、それ以前の週次成長率を大きく上回っている。ネットワーク効果により、ユーザー紹介やコミュニティ主導での広がりも拡散の一因となった。
スマートウォレットは8月だけでも約28万件が新規に開設され、自己管理型ウォレットとしての普及が加速したことを示している。
これはイーサリアムのレイヤー2エコシステムにおけるコインベースの優位性を高める動きとなる。
また、普及期における取引額は12億ドルを超え、単なる口座数増加にとどまらず実際の利用が拡大していることが裏付けられた。
業界関係者は、この動きがビットコイン(BTC)を含む仮想通貨のメインストリーム利用拡大につながる可能性があると分析している。
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