コインベース、BTCが弱気指標と分析｜新しい仮想通貨に注目

Coinbase Researchは16日、暗号資産（仮想通貨）市場に関する分析を発表し、ビットコイン（BTC）とCOIN50インデックスが重要なテクニカル指標を下回ったと指摘した。

仮想通貨市場、弱気シグナル点灯

Coinbase Researchの最新分析によると、ビットコインとCOIN50インデックスの両方が、それぞれの200日移動平均線を下回った。この指標は市場の長期的なトレンドを示す重要な目安として広く認識されており、これを下回ることは弱気市場の兆候と見なされる。

COIN50インデックスはビットコインを除く時価総額上位50のおすすめ仮想通貨の動向を追跡する指数だ。この指数の下落は、ビットコインだけでなく、より広範なアルトコイン市場全体に弱さが広がっていることを示している。

市場低迷の背景にある要因

このテクニカル指標のブレイクに加え、マクロ経済要因も市場の下押し圧力となっている。金融引き締め政策、高水準の金利、そして世界的な関税引き上げなどが投資家心理を悪化させ、仮想通貨への資金流入を制限している。

実際、ビットコインを除く仮想通貨の合計時価総額は2024年12月以降で41%減少し、2022年初頭以来の低水準に達している。これは市場全体の勢いが失われていることを裏付けるデータだ。

さらに、新規プロジェクトの成長を支えるベンチャーキャピタルからの資金調達も低迷が続いている。現在の投資額は2021年のピーク時と比較して50%から60%低い水準にとどまっており、イノベーションのペースを鈍化させる要因となっている。

新たな潮流：ビットコイン連動型トークンへの注目

こうした市場の転換期においては、既存の主要銘柄だけでなく、新しい仮想通貨にも注目が集まる傾向がある。特に、将来的なビットコイン価格上昇を前提とした設計を持つプロジェクトは、投資家の関心を引きつけている。

その一例がイーサリアム（ETH）基盤のミームコインである「BTC Bull Token（BTCBULL）」だ。このトークンはビットコインの将来的な価格上昇を見込み、その恩恵を保有者にもたらすことを目的として設計されている。

具体的には、ビットコインが特定の価格目標（125,000ドル、150,000ドル、200,000ドル、最終的には250,000ドル）に到達するたびに、トークンの一部を焼却（バーン）することで希少性を高め、保有者に対してビットコインの仮想通貨エアドロップを行うという報酬体系を持つ。

総供給量は210億トークンと、ビットコインの発行上限である2100万枚を意識した設定となっており、ビットコインとの戦略的な連動性を強調している。コミュニティ主導型のアプローチを採用し、高い利回りが期待できるステーキング機会も提供することで、投資家の参加を促している。

2025年2月初旬に開始されたプレセールでは、同年3月下旬までに400万ドル以上の資金を集めるなど、市場からの期待の高さを示している。また、プロジェクトはセキュリティ監査も完了しており、信頼性確保にも努めている点が評価されている。

BTCBULLの価値はビットコインの価格動向に直接的に連動する仕組みであり、将来のビットコイン価格上昇への期待がそのままトークンへの関心につながる可能性がある。今後の市場回復局面で、このような新しい仮想通貨がどのような役割を果たし、パフォーマンスを見せるのか、その動向が注目される。

BTC Bull Token公式サイトを確認する

Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。