ブロックチェーン技術企業BTCデジタルは、DeFiと資産トークン化への転換として、100万ドル規模のイーサリアム戦略準備金を設立した。
ブロックチェーン技術企業のBTCデジタルは11日、100万ドル規模のイーサリアム(ETH)戦略的準備金を設立した。
これは、イーサリアムのオンチェーン金融インフラへのエクスポージャーを拡大する初期段階の取り組みだ。
同社は、DeFi、ステーブルコイン発行、資産トークン化への戦略的転換を進めている。
BTCデジタルのシグアン・ペンCEOは、イーサリアムが分散型米ドル決済と価値移転の基盤であると強調した。
テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)といった主要ステーブルコインの50%以上がイーサリアム上で発行されており、その優位性がこの動きを後押ししている。
今回の戦略転換は、従来のマイニング事業からイーサリアム基盤のインフラ活用へと軸足を移すものだ。
イーサリアムは、分散型の米ドル発行および決済のハブとして中心的な役割を担い続けている。
そのオンチェーンでの取引高は、伝統的な金融システムの規模に近づきつつある。
また、イーサリアムは数兆ドル規模のステーブルコイン取引の決済ハブとしての地位を確立している。
特にUSDTは、その取引量の大部分をイーサリアムネットワークに依存している。
この強力なネットワーク効果は、ETHがオンチェーン金融におけるデジタルゴールドのような重要なインフラであることを裏付けている。
DeFiの担保や現実資産のトークン化においてイーサリアムの役割が拡大することは、ETHの市場流通量を減少させる。
これはネットワークのセキュリティと資産価値の向上に寄与する。
近年、マイニング及びブロックチェーン企業の間で、利回り獲得やクロスチェーン商品の開発を目的として、イーサリアムを準備資産に組み込む動きが広がっている。
BTCデジタルの決定もこの潮流に沿ったものだ。
このような企業による戦略的な資産配分は、アルトコイン市場全体の成熟度を示す一例といえる。
米国の規制明確化への期待や、イーサリアムの次期アップグレードPectra、成熟したレイヤー2スケーリングソリューションなども追い風となっている。
これらの要因は、処理能力の向上とコンプライアンスの強化に繋がる見込みだ。
BTCデジタルは今後、このイーサリアム準備金をさらに拡大する計画だ。
ブロックチェーン企業の機関投資家としてのトレンドに沿って、利回りの最適化とクロスチェーンの相互運用性を活用していく方針だ。
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