ビットワイズのマット・ホーガンCIOは、ビットコイン中心の投資から分散投資への移行を呼びかけた。分散投資がリターン向上と指摘。
ビットワイズ・アセット・マネジメントのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)は14日、暗号資産(仮想通貨)市場におけるビットコイン(BTC)一極集中のリスクを警告し、多様なブロックチェーンプロジェクトへの分散投資の重要性を強調した。
同氏はビットコインの中心的役割を認めつつ、イーサリアム(ETH)など他の仮想通貨への投資機会も見逃すべきではないと指摘した。
ホーガン氏は仮想通貨市場の現状をインターネット黎明期に例え、投資の教訓を語った。
かつてグーグルが検索エンジン分野で圧倒的地位を築いたが、実際にはネットフリックスなど別分野の企業がより高いリターンをもたらした歴史を引き合いに出し、一極集中の危険性を説いた。
イーサリアムは直近1カ月で53%の上昇を記録するなど、スマートコントラクト基盤としての価値が市場で評価されている。ホーガン氏によれば、ビットコインが「デジタルゴールド」として価値保存の役割を担う一方、イーサリアムはアプリケーション開発のインフラとして異なる成長機会を提供している。
分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)など特化型のブロックチェーンプロジェクトも急成長しており、これらへの戦略的な仮想通貨投資が長期的なポートフォリオパフォーマンスを左右する可能性が高い。
仮想通貨市場への資金流入を後押しする要因として、規制環境の明確化と機関投資家の参入拡大がある。特にビットコイン現物ETFの普及により、伝統的な金融機関からの資本流入が加速している。
ホーガン氏は、現在70社以上の企業がビットコインを保有しており、今後12~18カ月以内にさらに数百社が加わると予測した。テスラをはじめとする非仮想通貨企業の資産配分戦略も市場に影響を与える重要な要素となっている。
ホーガン氏はビットコインの強気見通しも維持しており、規制課題が解消されれば2026年までに価格が20万ドル(約2,930万円)を超える可能性があるとの見方を示した。
一方で、政治情勢による法整備の遅れやステーブルコイン規制の先送りなど、制度面のリスクも存在する。
ホーガン氏は長期的視点での分散投資と冷静な市場分析の重要性を強調し、単一の仮想通貨に偏らないバランスの取れた投資戦略を推奨した。
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