ビットコインが98,000ドル突破、新しい仮想通貨にも注目集まる

暗号資産（仮想通貨）ビットコイン（BTC）は7日、価格が98,000ドル（約1,401万円）を突破した。

FOMCの金利維持がもたらした市場の変化

米連邦公開市場委員会（FOMC）は金利を据え置く決定をしたが、この発表後にビットコインの価格が大きく上昇した。

ビットコインは5月初旬、約98,000ドルの抵抗線で足踏みしていたが、今回の決定を契機に一気にこの重要な価格帯を突破した。仮想通貨は投資家にとってインフレや通貨価値の減少に対するヘッジとしても意識されている。

FOMCの政策方針は、金融市場全体に広く波及する。特に金利が据え置かれた場合、利回り商品への投資魅力が相対的に下がり、ビットコインなどリスク資産に資金流入が集まりやすい。この環境下で、革新的な技術を持つ新しい仮想通貨にも注目が集まっている。

テクニカルと市場環境、ビットコイン急騰の背景

最近のビットコインは、1日の高値が93,000ドルから97,900ドルで推移し、価格変動が激しかった。これまで97,440ドル以上での終値は保てなかったが、今回の上昇で一時98,000ドル台を記録した。

アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏らは、基準となる技術的な節目を繰り返し突破した点を評価している。特に87,000ドルや92,000ドル以上での推移が、今後の上昇トレンド形成に寄与しているとの分析がある。

一方、米ドル指数は2025年の初頭から大きく下落しており、この傾向が仮想通貨への資金流入を後押ししたとみられる。ドル安は投資家のリスク選好を高める要因とされ、インフレへの備えを求める層も仮想通貨市場に参入している。

BTC Bull Token（BTCBULL）の台頭

BTC Bull Token（BTCBULL）はビットコインの価格上昇と連動して話題となっている新しい仮想通貨だ。

イーサリアム基盤のミームコインで、ビットコインの価格が一定水準に到達する度に、トークンバーンやビットコインのエアドロップといった還元施策が実施される。総発行枚数は210億枚で、ビットコインの2,100万枚という供給上限を意識した設計になっている。

この新しい仮想通貨では、ビットコインが25,000ドル区切りで新たな高値に到達するたびに、自動的にトークンがバーンされ、供給が減少する仕組みが導入されている。この仕組みは希少性を高め、長期的な価値向上に寄与すると各種アナリストも評価している。

さらに、ビットコインのマイルストーン到達時にはBTCBULLやビットコインのエアドロップイベントが実施され、所有者には実利的なインセンティブが提供されている。

マーケティング面では、総供給量の40%がコミュニティやマーケティング活動に充てられているため、インフルエンサーやソーシャルメディアを活用した広報も積極的に行われている。こうした仕組みは市場の関心や流動性を維持する上でも好材料だといえる。

2025年には、ビットコインが安定的に高値で推移した場合、BTC Bull Tokenの予想価格も0.01797〜0.02653ドルという見通しが示されているほか、2030年には0.0497ドルを目指すシナリオも言及されている。

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Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。