ビットコインETFが9日連続の資金純流入を記録した一方、イーサリアムETFは純流出となり、両資産への投資家の見方の違いが浮き彫りに。
現物型ビットコインETF(上場投資信託)は20日、約637万ドルの純資金が新たに流入し、9営業日連続の資金流入を記録した。
特にブラックロック社のIBITなどが流入を牽引しており、規制された金融の枠組みでビットコインにアクセスできる点が評価されている。
伝統的な金融商品を通じて実際のビットコインを保有するETFの成長は、暗号資産(仮想通貨)への関心が機関投資家や個人投資家の間で高まっていることを示している。
一方で、同日のイーサリアム現物ETFは対照的な動きを見せた。 ブラックロック社のETHAを中心に、合計で約1134万ドルの純流出を記録した。
この資金フローの分岐は、投資家の選好が変化している可能性を示唆する。 投資家は、より確立された資産であるビットコインを好む一方、イーサリアム市場では利益確定や見直しの動きが出ている可能性がある。
ビットコインETFへの継続的な資金流入は、ウォレット管理の複雑さを伴わずに仮想通貨市場へ参加したい機関投資家にとっての魅力を裏付けている。また、中東情勢など地政学的な緊張にもかかわらず、流入が続いたことは外部要因に対する一定の耐性を示している。
一方、IBITへの流入が続く中、他のETFで流出が見られており、商品ごとの戦略や手数料、実績が投資判断に影響を与えている。 規制当局の承認で登場した現物ETFは、仮想通貨が伝統的な金融システムに統合される大きな一歩である。
今回の動きは、ビットコインが仮想通貨の中で安全な避難先としての地位を固めつつあることを示している。
アーク・インベストは15日、ビットコインとコインベース株の最高値更新を受け、関連資産の一部を売却し利益を確定した。
マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー社は14日、約4億7250万ドルで4225BTCを追加購入。ビットコイン保有量は60万1550枚を突破。
ビットコイン価格が12万2000ドルを突破し、時価総額でアマゾンや銀を上回り世界5位の資産となった。機関投資家の需要が背景に。
スカイブリッジのスカラムッチ創設者がビットコインの2025年末価格を15万〜18万ドルと予測。現物ETFと機関投資家の参入が主な要因だ。