シンガポール拠点のビット・オリジンが4050万DOGEを購入し、ドージコイン財務戦略を開始。株主価値向上を目指し、株価も急騰した。
暗号資産(仮想通貨)マイニングを手掛けるシンガポール企業ビット・オリジンは21日、財務戦略の一環として、4050万 DOGEの初回購入を実施したと明らかにした。
この動きは、同社がドージコイン(DOGE)に焦点を当てた財務戦略を開始するために5億ドルの資金調達枠を確保してから1週間足らずで行われた。
🚨 We’re excited to announce!
We have acquired ~40.5 million Dogecoin (DOGE) as part of our first treasury acquisition under the $500M capital facility.
Our new origin has begun.https://t.co/D2JQ9ik1sC 🐶✨https://t.co/sCEPstE2QC
— BitOrigin (@BitOriginLtd) July 21, 2025
ビット・オリジンは、従来の仮想通貨マイニングインフラ事業から、デジタル資産への直接的な関与へと戦略の軸足を移している。
同社はドージコインを保有する最大級の上場企業になることを目指しており、これを中核資産として長期的な株主価値を創造する計画だ。
今回の初回購入は、1コインあたり平均0.2466ドルで行われ、総額は約1000万ドルに上る。この資金は、4億ドルの普通株式と1億ドルの転換社債から成る、先に確保した5億ドルの資金調達枠の一部から拠出された。
同社は透明性を高めるため、1株あたりドージコイン(DPS)という独自の指標を導入した。当初のDPSは0.691 DOGEとなり、会社の資産成長とドージコインの保有量を直接結びつける。
この戦略発表を受け同社株価は日中の取引で17%急騰し、市場がこの新たな方針を好意的に受け止めていることが示された。投資家は、このドージコイン戦略がもたらす潜在的な価値に期待を寄せているようだ。
ビット・オリジンのジンハイ・ジャンCEOは、ドージコインにとって有利な市場環境がこの決定の背景にあると説明した。機関投資家によるトークン化への関心の高まりや、DeFiエコシステムへの統合の可能性を指摘している。
この戦略は、イーロン・マスク氏が構想する決済機能であるX Moneyとの連携も視野に入れている可能性がある。ドージコインの低い取引手数料と迅速な決済速度は、マイクロペイメントや個人間取引に適しているためだ。
ビット・オリジンは今後、残りの資金枠を活用してドージコインの追加購入を進め、エコシステム内での新たなサービス展開も模索していく。
この戦略は、先行するビットコイン(BTC)への投資とは一線を画し、コミュニティ主導型資産の将来性に着目したものだ。
また、決済の安定性を重視するステーブルコインとは対照的に、ドージコインのボラティリティを成長の源泉と捉えている点も特徴的である。
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