ビットデジタルは、ビットコインマイニング事業を段階的に終了し、イーサリアムのステーキングおよび財務管理企業への転換を明かした。
ナスダック上場のビットデジタルは25日、ビットコイン(BTC)マイニング事業を段階的に縮小し、イーサリアム(ETH)専門のステーキングおよび財務管理企業へ移行する戦略的転換を明かした。
この動きは、進化する暗号資産(仮想通貨)市場における同社の新たな方向性を示すものである。
.@BitDigital_BTBT will wind down its Bitcoin mining operations and redeploy the net proceeds into $ETH
As of the end of March, Bit Digital held 24,434.2 $ETH and 417.6 $BTC, valued at approximately $44.6 million and $34.5 million, respectively. It plans to convert its $BTC… pic.twitter.com/DmV23ev7Xl
— ICO Drops (@ICODrops) June 26, 2025
ビットデジタルは、ビットコインのマイニング事業を売却または段階的に終了させ、その収益をイーサリアムの取得に再配分する計画だ。
同社は保有するビットコインも時間をかけてイーサリアムに転換する方針を示している。
3月31日時点で、同社は2万4434.2ETHと417.6BTCを保有している。
この戦略転換の背景には、イーサリアムの大型アップデートThe Mergeがある。
これにより、イーサリアムはマイニングからステーキングでブロックチェーンを維持するPoSへと移行した。
PoSは、エネルギー集約的なマイニングに比べて持続可能性が高いとされ、機関投資家からの関心も集めている。
ビットデジタルは、この変化を事業機会と捉え、イーサリアムのステーキングに特化することで、新たな収益源の確保を目指す。
この戦略転換の要因の一つに、ビットコインマイニングの収益性低下がある。
2025年第1四半期において、ビットデジタルのビットコインマイニング収益は、BTC価格の下落と利益率の圧縮により前年同期比で64%減少した。
一方で、クラウドサービスやコロケーション事業の収益は大幅に増加しており、インフラの多角化が進んでいたことがうかがえる。
同社は、イーサリアムのステーキングに特化することで、ボラティリティの高いマイニング事業への依存を減らし、戦略的なリスク軽減を図る。
3月時点での同社の財務状況は、現金5760万ドル、株主資本4億1700万ドル、総資産4億8500万ドルと報告されている。
また、同社は追加のイーサリアム取得資金を調達するため、公募増資を計画していることを明らかにした。
この発表後、同社の株価は10%下落し、市場がこの戦略転換のリスクを慎重に評価している様子が示された。
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