BNB価格、2028年までに2775ドル到達の可能性｜アルトコイン市場への期待高まる

スタンダードチャータード銀行は6日、バイナンスコイン（BNB）が2028年末までに2775ドルに上昇するとの市場分析を発表した。

この予測は、2025年5月時点の価格約598ドルと比較して約4.5倍、すなわち360％超の値上がりを示唆する。

BNB価格上昇を支える主要要因

今回の分析はBNBの将来成長を支える複数の要因に着目している。

まず、バイナンスエコシステム内でのBNB利用は、取引手数料の割引やトークンローンチ参加権など多彩な役割により拡大している。さらに、BNB独自のデフレ型モデル（供給量を定期的にバーンする仕組み）は長期的な価値向上に寄与する。

また、世界的な規制の明確化と機関投資家の関心高まりも、主要な暗号資産（仮想通貨）への投資を後押ししている。

業界動向とBNB独自の立ち位置

市場全体は回復基調にあり、ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）など主力銘柄の上昇がアルトコイン市場を活性化している。

これにより、BNBは主要銘柄の価格推移や変動性と連動し、恩恵を受けやすい状況となっている。

加えて、BNBチェーンは2025年6月実施予定の「マクスウェルアップグレード」など、技術進化の進展が期待される。ただし、45名のバリデーターによる中央集権的運営は、分散型競合ネットワークであるアバランチやイーサリアムと対照的だ。

スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ責任者、ジェフリー・ケンドリック氏は、BNBを「ベンチマーク的安定資産」と評し、主要仮想通貨との値動きに類似性があると述べた。

機関投資・国際展開と今後の見通し

最近、ヴァンエック社（VanEck）がBNB現物ETF上場申請を行い、キルギスも仮想通貨準備金の一部としてBNB活用を検討するなど、国際的な動向が報じられている。

競合との差異として、BNBチェーンの開発者活動はアバランチ（AVAX）やイーサリアムに比べやや劣るが、パンケーキスワップ等の分散型アプリケーションが継続需要を生んでいる。

なお、今回の価格予測は投資助言ではなく、十分に留意すべきとの見解が示されている。

分散型インセンティブと独自モデル ― BTC Bull Tokenに注目

近年、市場全体の盛り上がりとともに、多様なコンセプトを有する新たな仮想通貨が台頭している。その中で急速に注目を集めるのは、イーサリアム上で構築されたBTC Bull Token（BTCBULL）だ。

BTCBULLは「ビットコインの値動きをキャッチアップするインセンティブ型トークン」として、仮想通貨コミュニティから注目を浴びている。総供給量は210億枚であり、ビットコインの最大発行枚数2100万枚と連動する点が独自の特徴だ。

BTCBULLの大きな特徴は、ビットコイン価格が15万ドル、20万ドル、25万ドル、30万ドルと節目に達した際、保有者へビットコインのエアドロップを実施する点である。 加えて、トークンのバーン（焼却）による定期的な供給減少は、需給バランス改善と価値高騰を狙った仕組みだ。

さらに、現時点でのステーキング年利（APY）は最大76％と高水準であり、早期参入者へのインセンティブが強い。

現在進行中の仮想通貨プレセールでは、これまでに総額530万ドルを調達するなど、市場からの期待感が伺える。

BTCBULLの価格は、ビットコインの動向、プレセール需要、ステーキング報酬やトークンバーン機構など、複合的な要因の影響を受ける。 2025年には0.01797～0.02653ドル、2030年末には最大0.0497ドルまで上昇する可能性があると見込まれている。

こうした成長性と斬新なリワード体系、そしてユーモラスなミーム性が相まって、BTCBULLは幅広い投資家層から支持を集めている。

ビットコインの急騰を見据える投資家や新たな市場機会を求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢となり得る。

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張本 麻衣子

仮想通貨市場のトレンドを正確に捉え、ビットコインをはじめとする主要銘柄の動向を継続的に追っています。Web3.0領域に特化したコンテンツ制作に長年携わり、専門的なテーマでも読者にとってわかりやすく、有益な情報をお届けします。