バイナンス系ベンチャーキャピタルYZi Labsが、ハードウェアウォレット企業OneKeyへの1.5億ドル規模の資金提供を主導。
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの投資部門YZi Labs(旧バイナンスラボ)は5日、ハードウェアウォレット企業OneKeyのシリーズBラウンドを主導し、1億5000万ドルの資金調達を完了したと発表した。
OneKeyは、2019年に設立されたオープンソースのハードウェアウォレット企業で、中国、日本、韓国、ドバイ、イタリアに国際チームを展開している。
同社は過去3年間でグローバルユーザーの資産保護額が11倍に増加し、ハードウェアウォレットの年間売上も平均300%の成長を記録している。
— YZi Labs (@yzilabs) June 5, 2025
今回の投資は、仮想通貨業界におけるセキュリティ脅威の増加を背景としている。
スマートコントラクトを悪用した詐欺や複雑な取引を狙った攻撃が増加する中、高度な脅威検知機能への需要が高まっている。
OneKeyのコードはオープンソースとなっており、第三者によるセキュリティ監査を可能にしている。そのため、分散化された市場において信頼性の高い保管ソリューションとしての地位を確立している。
ハードウェアウォレットは、秘密鍵をオフラインで保存するため、フィッシング攻撃やマルウェアなどの脅威を軽減する上で重要な役割を果たしている。
そのため、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨投資家にとって重要なツールとなっている。
調達した資金は主に次世代ハードウェアデバイスの開発とオンチェーン脅威検知システムの強化に投入される。
具体的には、リアルタイムでのコントラクト分析や疑わしい取引への警告機能など、進化する攻撃手法に対応するセキュリティ機能の開発が予定されている。
これは、スマートコントラクトが多用されるイーサリアム(ETH)のようなプラットフォームにおいて特に重要な機能となる。
また、米国や欧州などの規制市場や新興国での利用者拡大も重要な目標となっている。YZi Labsのエコシステムサポートとバイナンスのグローバルネットワークを活用し、各市場の規制要件に対応したコンプライアンス体制の構築を進める計画だ。
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