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アーク社、サークル株を大量売却| IPO後の急騰で利益確定か

23.06.2025 6:02 1 分で読了 Mika Kuramoto
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アーク社、サークル株を大量売却| IPO後の急騰で利益確定か

アーク・インベストメントが、IPO後に約250%急騰したサークル株を大量売却。短期高騰を受けた利益確定とみられる。

キャシー・ウッドCEO率いる投資運用会社アーク・インベストメントは20日、金融サービス企業サークルの株式1億4620万ドル分を売却した。同社の株価が新規株式公開(IPO)後に急騰したことを受けた動きとみられる。

IPO後の株価急騰とアーク社の売却動向

デジタル通貨に特化した金融サービス企業サークルは、6月5日にニューヨーク証券取引所に上場した。

公開価格は1株69ドルだったが、20日には240.30ドルまで高騰し、250%近い上昇を記録した。このような動きは、暗号資産(仮想通貨)市場全体の活況を反映しているとの見方もある。

アーク社はこの急騰を受け、6月中旬からサークル株の売却を加速させている。20日には、3つのファンドを通じて合計60万9175株を売却し、その額は1億4620万ドルに上る。

内訳は、アーク・イノベーションETFが49万549株、アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETFが7万5018株、アーク・フィンテック・イノベーションETFが4万3608株である。

アーク社によるサークル株の売却は、この1週間で3度目となる。これまでの売却総数は125万株に達し、売却額は終値ベースで合計2億4300万ドルに相当する。

売却の背景と今後の見通し

今回の売却の主な要因は、株価急騰に伴う利益確定とみられる。サークル株は上場から3週間足らずで248%という驚異的な上昇を見せており、アーク社が利益を確保するために動いたことは自然な流れである。

また、ポートフォリオの再調整も理由の一つと考えられる。サークル株はアーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETFファンド内での構成比率が7.8%に達し、首位の保有銘柄となっていた。

同社は、主要な資産であるビットコイン(BTC)への投資でも知られており、特定の銘柄への集中リスクを管理するため、戦略的に保有株を減らした可能性がある。

一連の売却にもかかわらず、アーク社は依然としてサークルの第8位の大株主であり、20日時点で約7億5000万ドル相当の株式を保有している。この事実は、同社がサークルの長期的な将来性に引き続き信頼を置いていることをうかがわせる。

今後、売却で得た資金がイーサリアム(ETH)のような他の有望なアセットに向けられるか、その動向が注目される。今回の動きは、急激な市場変動に対応する積極的な資産管理の一環と言える。

CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。

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