アーク・インベストは15日、ビットコインとコインベース株の最高値更新を受け、関連資産の一部を売却し利益を確定した。
米アーク・インベストは15日、ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新したことを受け、保有する同社のビットコインETFとコインベース株の一部を売却した。
ARKネクストジェネレーション・インターネットETFから、ARK 21シェアーズビットコインETFを880万ドルで売却した。
同時に、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの株式を1320万ドルで売却。
コインベースは14日に394ドル01セントの史上最高値を記録し、時価総額が初めて1000億ドルを突破していた。
アーク社の売却は、同社が定めるポートフォリオ管理の厳格なルールに基づくものだった。
同社は個別銘柄の構成比率が10%を超えることを防ぐ方針を徹底しており、ビットコインとコインベースの急騰でこの規定に抵触したため、自動的なリバランスが必要となった。
ARKBは6月中旬に3対1の株式分割を実施しており、今回の売却は分割後では最大規模となった。
分割により価格は約3分の1に調整されていたが、7月上旬には分割前換算で約118ドル相当の高値に達していた。
売却と同日、アーク社はテスラ株を2220万ドル購入しており、仮想通貨投資から伝統的な成長株への資金シフトを示した。
アーク社の売却翌日の16日、ビットコインは12万3000ドル台の最高値から11万6000ドル以下まで急落する調整局面を迎えた。
この価格変動により、利益確定のタイミングとしての売却判断が妥当性を示した。
売却後も、コインベースはARKWファンドで主要な構成銘柄を維持している。
アーク社は7月16日にもコインベース株380万ドル分を追加売却したが、月間では依然として大幅な上昇を維持している。
ビットコインETF市場全体では、7月15日に4億300万ドルの純流入を記録しており、ブラックロックのIBITが4億1630万ドルをけん引した。
アーク社のARKBは同日620万ドルの純流出となったが、1月の上場以来の累積純流入は53億ドルを超えている。
マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー社は14日、約4億7250万ドルで4225BTCを追加購入。ビットコイン保有量は60万1550枚を突破。
ビットコイン価格が12万2000ドルを突破し、時価総額でアマゾンや銀を上回り世界5位の資産となった。機関投資家の需要が背景に。
スカイブリッジのスカラムッチ創設者がビットコインの2025年末価格を15万〜18万ドルと予測。現物ETFと機関投資家の参入が主な要因だ。
東証上場のリミックスポイントは、約315億円の資金調達を公表。全額をビットコイン追加購入に充てる予定で、企業価値向上を目指す。