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アルパカファイナンスがサービス終了、バイナンス上場廃止受け

27.05.2025 7:40 1 分で読了 Kaiki Tsuchioka
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アルパカファイナンスがサービス終了、バイナンス上場廃止受け

アルパカファイナンスは、DeFi市場の競争激化と財務的困難を理由に、全サービスの段階的終了を発表。12月末まで資産引き出しが可能。

分散型金融(DeFi)プロトコルのAlpaca Financeは26日、今後数週間で全ての製品とサービスを段階的に終了することを発表した。

同プロトコルは、競争の激しいDeFi市場での財務的課題を理由に挙げており、特に5月初旬のバイナンスによるALPACAトークンの上場廃止が決定を後押しした形となったという。

段階的サービス終了の詳細

Alpaca Financeは2021年初頭、レバレッジ・イールドファーミング(借入を含む流動性提供)を可能にするDeFiプロトコルとして、BNBチェーン上にローンチされた。

同プロトコルは、ローンチから数ヵ月でBNBチェーン基盤の主要プロトコルの一つとなり、その後もFantomeチェーンにも展開されている。

また、自動保管庫(AV)、ステーブルコイン(AUSD)、分散型永久取引所(Alperp)などの製品も提供してきている。

しかし、預かり資産(TVL)と利回りの低下に伴い、過去2年以上に渡り赤字が続いていたという。このような状況で事業を継続することは不可能と判断し、サービスを終了する流れとなった。

今後のスケジュールとしては、2025年6月の第1週までにすべてのファームで新規ポジションの開設を無効にし、2025年6月30日までに残っているアクティブなポジションは自動的に決済される。既存の資産においては、12月31日までに資産を引き出す必要がある。

ALPACAトークンの上場廃止

今回のサービス終了の背景には、バイナンスによる上場廃止の決定によって、市場の信頼と流動性の大幅な低下をもたらされ、同プロトコルの財務状況をさらに悪化させたことも挙げられる。

バイナンスは5月2日、流動性の低さや開発活動、透明性への懸念を理由にアルトコインであるALPACAを含む4つのトークンを上場廃止にしていた。

ALPACAトークンにおいては、5月3日に入金停止、7月4日には出金が停止される予定だ。

上場廃止後にALPACAトークンの価格は、ショートスクイーズによって一時的に急騰したが、その24時間以内に53%下落している。

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブログ、メルマガなどで発信開始。2025年よりCryptoDnesに参画。

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