バイナンスは、結合曲線を基盤とした新たなトークン生成イベントモデルを発表。需要に応じて価格が変動する仕組みとなる。
大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスは14日、バイナンスウォレット上で結合曲線ベースの新たなトークン生成イベントモデルを公開した。
このモデルは、トークン発行における動的な価格設定メカニズムを試す初の取り組みだ。需要と供給の均衡を反映するため、数学的アルゴリズムを用いてイベント中のトークン価格をリアルタイムで調整する。
ミームコインのローンチパッドであるFour.Memeとの提携で開発され、固定価格制に代わる透明性の高い需要主導型のアプローチとなる。
このモデルを採用する最初のプロジェクトは、7月15日にバイナンスウォレットの公式Xアカウントで発表される予定だ。
Introducing the Exclusive Bonding Curve-Based Token Generation Event (TGE) on Binance Wallet, in collaboration with @four_meme_ .
The first project adopting this Bonding Curve TGE model will be announced on the Binance Wallet official X account on July 15th, 2025.
Learn more… pic.twitter.com/PNVC86gYp5
— Binance Wallet (@BinanceWallet) July 14, 2025
このトークン生成モデルは、4つのフェーズで構成されている。
第1フェーズ「購入フェーズ」では、利用者は仮想通貨バイナンスコイン(BNB)でトークンを購入する。購入量が増えるにつれて価格は上昇する仕組みだ。
第2フェーズの「継続管理」では、トークンはボンディングカーブのエコシステム内に限定して取引可能となる。利用者は他の参加者に売却するか、イベントが終了するまで保有し続けることができる。
イベントの終わりに先立ち、「イベントカウントダウン」フェーズが設けられている。
最終的には、イベント終了後にトークンは完全に譲渡可能となり、バイナンスアルファに上場される流れだ。
この新モデルは、Four.Memeとの提携により、トークン発行プロセスを管理しつつ、新たなプロトコルと連携しようとするバイナンスの姿勢を浮き彫りにしている。
結合曲線による動的な価格設定は、固定価格モデルとは異なり、需要に応じた価格調整を保証する。
これにより、特定の参加者への割り当ての偏りや価格操作のリスクを低減することが期待される。
また、イベント期間中にエコシステム内でトークンを取引できるため、公式上場前から初期の流通市場が形成される点も特徴だ。
参加には、十分なバイナンスアルファポイントと、イベント終了までロックされるBNB残高が必要となる。
参加者はBNBを使用するが、これは価格が安定しているステーブルコインとは異なり、BNB自体の価格変動リスクも考慮する必要がある。
イベント中に売却されたトークンは供給量に戻り、後続の購入者が入手できる仕組みが採用されている。この供給リサイクル機能により、継続的な参加が可能になる。
さらに、先着順モデルとキャンセル不可能な注文制度により、クジラによる買い占めを防ぎ、公平な分配を促進する設計となっている。
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