アーク・インベストは27日、最高値を更新したコインベース株を1250万ドル相当売却。米国の規制明確化への期待が背景にある。
キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストは26日、米国の大手取引所コインベースの株式を約1250万ドル(約18億1250万円)売却した。
この売却は、コインベース株が前日比5.54%高の375.07ドルで引け、過去最高値を更新したタイミングで実施された。
アーク・イノベーションETFが3万3363株を売却したほか、他のファンドも売却に動き、合計で約9万7000株が放出された。
Here's every move Cathie Wood and Ark Invest made in the stock market today 6/26 pic.twitter.com/pSJnNdkiGt
— Ark Invest Daily (@ArkkDaily) June 27, 2025
コインベース株は、年初来で51%、直近5日間で27%という急騰を見せていた。
この背景には、米国の暗号資産(仮想通貨)規制が進展するとの楽観的な見方がある。
特に、ステーブルコイン法案のGENIUS法が上院を通過し、下院での審議に進んだことが市場心理を好転させた。
この超党派の支持を得た法案は、コインベースのような仮想通貨インフラ企業への機関投資家の信頼を高める要因となった。
アーク・インベストは、この株価の勢いを利用して利益を確定する戦略的な動きを見せた。
今回の売却は、アーク・インベストのアクティブな運用アプローチの一環だ。
同社は市場の変動に応じて機動的にポートフォリオを調整している。
実際に、同社は同時期にフィンテック企業ブロックの株式を1230万ドル相当売却しており、以前にはステーブルコイン企業サークルの株式も売却していた。
これは市場環境に応じた戦術的な調整を示している。
一方で、売却後もコインベースはアーク・インベストのポートフォリオにおいて中心的な役割を担い続けている。
主力ファンドであるアーク・イノベーションETFは、売却後も630万株以上を保有しており、デジタル資産の普及に対する長期的な信頼は揺らいでいない。
同社はコインベースが現物ビットコインETF市場で重要な役割を果たしていることを評価しており、今回の動きはあくまでポートフォリオの調整の一環だ。
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