米SECは12日、ビットワイズのドージコイン現物ETFを含む複数の仮想通貨関連ETFの承認判断を延期した。
米証券取引委員会は12日、ビットワイズが申請したドージコイン(DOGE)の現物ETFを含む複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期した。
6月15日とされていた審査期限は延長され、最終的な判断は2025年10月以降になる見通しだ。
しかし市場では承認確率を75%とする楽観的な見方が優勢で、暗号資産(仮想通貨)に友好的な新SEC委員長の就任が追い風となっている。
今回判断が延期されたのは、ビットワイズのドージコインETF、グレースケールのヘデラETF、ヴァンエックのアバランチETFなど複数のアルトコイン関連商品だ。
ビットワイズのドージコインETFは今年2月28日に申請され、当初の判断期限は6月15日に設定されていた。
SECは延期の理由について「提案された規則変更とそれに伴う問題を評価するため」追加の時間が必要と説明し、暗号資産関連の金融商品に対する慎重なアプローチを維持している。
同委員会は最大90日間の審査期間延長権限を持っており、これを行使した形だ。
申請されたドージコインETFは、CFドージコイン・ドル決済価格を用いてドージコインの市場価値を追跡する仕組みで、資産管理はコインベース・カストディとBNYメロンが担当する計画となっている。
ブルームバーグのジェームス・セイファート氏などの専門家は、今回の延期は予想通りだったと指摘。多くの暗号資産ETFの最終的な判断期限は2025年10月以降に設定されているためだ。
現在、グレースケールによるドージコインETFの申請も審査段階にあるほか、フランクリン・テンプルトンやレックス・シェアーズといった企業も同様の申請を提出している。
レックス・シェアーズは1月、ドージコインのほかビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、トランプコイン(TRUMP)などを対象とする複数のETF申請を一括で行った。
規制当局が慎重な姿勢を見せる一方で、市場の期待感は依然として高い水準を維持している。
予測市場のポリマーケットは、ドージコインETFが承認される確率は67%に上昇。楽観的な背景には、暗号資産に友好的とされるポール・アトキンス新SEC委員長の就任がある。
ドージコインのようなミームコインがETFとして承認されれば、他のアルトコインにも道が開かれ、暗号資産市場全体の成熟を示す指標となる可能性がある。
ソラナ現物ETF発行体は、SECの要請に応じ修正S-1フォームを提出。ステーキングや現物償還の開示を更新し、年内承認期待。
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