ベンチャーキャピタルのa16zがソラナ基盤のプロトコルJitoに5,000万ドルを出資。ソラナエコシステムのインフラを強化へ。
ベンチャーキャピタル大手Andreessen Horowitz(a16z)の暗号資産(仮想通貨)部門は16日、ソラナ(SOL)基盤のJitoに5,000万ドルの出資を明かした。
Jitoは、リキッドステーキングプロトコルとMEV(最大抽出可能価値)インフラを提供するプロジェクトだ。
2022年に開始されたJitoは、利用者がソラナをステーキングして報酬を得ながら、リキッドステーキングデリバティブを通じて流動性を維持できるサービスを提供している。
この取引は、a16zが割引価格でJitoのネイティブトークンであるJTOを取得する私募形式で行われた。
関係者によると、この出資によりJitoの評価額は8億ドルに達する。現在のJTOの時価総額は約4億4,200万ドルだ。
今回の出資構造は、a16zとJitoの間の「長期的な提携」を重視している。a16zが取得したトークンには、即時売却を防ぐためのロックアップ期間が設けられる可能性がある。
Jito財団のブライアン・スミス氏は「長期間売却できないという条件を受け入れる場合、慣例的に一定の割引が適用される」と説明した。
これは、a16zがこれまで行ってきた仮想通貨投資インフラへのトークンを通じた関与のパターンを踏襲している。
a16zは過去にも、4月にLayerZeroに5,500万ドル、6月にEigenLayerに7,000万ドルの出資を行っている。
今回の動きは、Jitoの影響力がソラナ基盤の分散型金融(DeFi)で高まるタイミングと重なる。
Jito財団は、調達した資金をJitoネットワーク技術の進歩、バリデーターのパフォーマンス向上、ソラナ上の取引効率の改善に充てる計画だ。
a16zの出資は、高性能ネットワークを支えるインフラプロトコルへの同社の戦略的な焦点を浮き彫りにする。
スミス氏は、今回の出資を「単一の投資家によるJitoへの史上最大のコミットメント」と評価。
また、「我々の成長はソラナの成長と密接に結びついている」と述べ、ソラナのエコシステムにおけるJitoの基本的な役割を強調した。
Jitoの公式X(旧Twitter)アカウントもこのニュースを認め、「a16zがJitoに5,000万ドルを出資し、見返りにJTOトークンを受け取る」と投稿した。
この動きは、ソラナのインフラに対する機関投資家からの重要な信任投票と見なされている。
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