XRPとBTCの価格比が2025年5月、週足で史上初のゴールデンクロスを記録。アルトコイン市場に新たな注目が集まっている。
リップル(XRP)とビットコイン(BTC)の価格比率が21日、週足チャートで史上初のゴールデンクロスを形成した。
この動きはアルトコイン市場全体にとって重要な転換点となる可能性が高く、XRPの4年間にわたる停滞からの脱却を示唆している。
週足50日移動平均線が200日移動平均線を上抜けたことで、長期的な強気トレンドへの転換が期待されている。
暗号資産(仮想通貨)市場におけるゴールデンクロスとは、短期移動平均線(50期間)が長期移動平均線(200期間)を上回る現象を指す。XRP/BTC比率において、この指標が週足チャートで観測されたのは今回が初めてだ。
2020年末以降、XRP/BTC比率は狭いレンジでの横ばい推移を続けていた。この背景には、リップル社と米証券取引委員会(SEC)の法的紛争による規制の不透明性があった。
しかし2024年4月にSECが控訴を断念し、個人向け取引においてXRPが証券に該当しないことが明確化された。
メサーリの最新レポートによると、XRPの時価総額は四半期比で2%増加し、ビットコイン、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)の合計時価総額が22%減少する中で相対的に優位性を示している。
今回のゴールデンクロス発生により、XRP/BTC比率の長期横ばいパターンがついに転換点を迎える可能性が指摘されている。
テクニカル分析では、このような強気シグナルの発生後に価格上昇が続くケースが多く、4年以上動きの乏しかったチャートパターンに変化が生じたことで、アルトコイン市場全体への資金流入加速も予想される。
現在XRPは対ビットコインで0.00003BTC付近で取引されており、これは2021年春以来の高水準となっている。ただし、2017年5月に記録した過去最高値0.00024BTCには依然として720%の上昇余地がある状況だ。
アルトコイン市場では、ビットコインからの資金移動が活発化している兆候も見られる。機関参入や個人の新規参入が増加すれば、XRPの相対的パフォーマンスがさらに向上する可能性がある。
アルトコイン市場への資金流入が加速する中、新興プロジェクトSolaxy(SOLX)が注目されている。
Solaxyはソラナのレイヤー2ソリューションとして、ネットワーク混雑時の高速・低コスト取引を実現し、イーサリアムとのクロスチェーン機能も備えている。
先行販売では3813万ドルの資金調達に成功し、現在の時価総額は約2億600万ドルに達している。PEPEフロッグをモチーフにしたミーム文化と技術革新を融合させた独自のアプローチで、従来のブロックチェーンプロジェクトとは差別化を図っている。
SOLXトークンはクロスチェーン取引やガバナンスに利用され、既に13兆9000億枚が流通している。レイヤー2ソリューションの需要拡大に伴い、ソラナエコシステムの成長ドライバーとなる可能性を秘めたプロジェクトとして期待が高まっている。
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