イーサリアム現物ETFの準備金総額が過去最高の391万ETHに。ブラックロックが市場を牽引し、機関投資家の信頼が拡大している。
米国のイーサリアム現物ETFの運用資産総額は17日、過去最高となる391万ETH(約105億6000万ドル)に達した。
この記録的な運用資産は、暗号資産(仮想通貨)であるイーサリアム(ETH)が機関投資家や個人投資家からの信頼を高めていることを示している。
過去19日間だけで13億7000万ドルの純流入を記録しており、これは設立以来の総流入額の約35%に相当する。
運用資産の内訳を見ると、資産運用最大手のブラックロックが41%を占め、市場を圧倒的に主導している。
同社が提供するiShares Ethereum Trust(ETHA)は、158万ETHを保有する。
続いてグレースケールが29.5%、同社の低コスト版であるMini ETFが12.8%を占める。
フィデリティも12%のシェアを確保しており、大手金融機関が市場で大きな存在感を示していることが分かる。
この分布は、ブラックロックが仮想通貨ETF市場で支配的な地位を築いていることを浮き彫りにしている。
ETFへの資金流入を後押しする要因は複数ある。
イーサリアム価格が過去1か月で約40%急騰し、意欲を刺激。ブラックロックの積極的な戦略が功を奏し、同社は最近5000万ドル相当のETHを追加購入している。
イーサリアムネットワークの大型アップデート「Pectra」が成功し、エコシステムへの信頼性が高まったことも追い風となった。
2024年7月の米証券取引委員会による仮想通貨の現物ETFの承認以降、規制の明確化も機関投資家の参入を促している。
興味深いことに、ETFへの継続的な資金流入は、イーサリアム価格の下落局面でも続いている。
現在ETHは2500ドル台で推移し、月間高値の2869ドルから約11%下落している。
しかし、この価格動向にもかかわらずアルトコインの需要は衰えていない。
現在、イーサリアム現物ETFはETHの総市場価値の約3.25%を占める。
先行するビットコイン(BTC)現物ETFに続く成功例であり、仮想通貨が主流の金融商品として受け入れられつつあることを示唆している。
アナリストは、イーサリアムETFが初年度に50億ドルから100億ドルの資金を集める可能性があると予測している。
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