Magic Eden開発のTRUMP wallet待機リスト開始も、トランプ組織が関与否定し業界で混乱が発生した。
Magic EdenとGetTrumpMemesが共同開発する「TRUMP wallet」は3日、待機リストを開始したが、トランプ組織側が関与を否定する声明を発表し、暗号資産(仮想通貨)業界で混乱が生じている。
同プロジェクトは最大100万ドル(約1億4300万円)相当のトランプコイン(TRUMP)報酬を提供する紹介プログラムを実施している。
TrumpWallet.comのウェブサイトで開始された待機リストでは、ユーザー登録と他者の招待によって最大100万ドル相当のTRUMPトークン報酬を獲得できる懸賞企画を実施している。
この企画は7月4日の独立記念日まで続き、少なくとも1人を紹介したユーザーの中から抽選で1名が10万ドル(約1430万円)相当のTRUMPトークンを獲得できる仕組みとなっている。
同ウォレットはソラナ(SOL)基盤の非代替性トークン(NFT)マーケットプレイス大手Magic Edenが開発を主導し、同社が4月に買収した自己保管型取引アプリ「Slingshot Finance」をベースとして構築されている。
ウェブサイトによると、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ、Magic Edenトークン、トランプコインなどの取引と保有に対応予定としている。
エリック・トランプ氏はX(旧ツイッター)で「私はトランプ組織を運営しているが、このプロジェクトについて何も知らない」と明確に否定。ドナルド・トランプ・ジュニア氏も「トランプ組織はこのウォレット製品に一切関与していない」と断言し、兄弟ともにこのプロジェクトについて認識していないと述べた。
一方で、トランプ・ジュニア氏はWorld Liberty Financialを通じて真の公式ウォレットが開発中であることを明らかにした。
World Liberty Financialは2024年9月にトランプ大統領と家族が発表した分散型金融(DeFi)プラットフォームで、これまでに約12億ドル(約1716億円)の資金調達を完了している。
Magic Edenの株価は発表直後に28%急騰したものの、トランプ家の否定発言を受けて上昇分の半分程度を押し戻した。同社のトークンは一時1.15ドルの日中高値を記録したが、記事執筆時点では1ドル付近まで下落している。
この騒動は、有名人の名前を冠した新しい仮想通貨プロジェクトの真偽を巡る問題を浮き彫りにし、投資家に対する注意喚起の重要性を示している。
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