アルトコイン市場が活性化、TRUMPとSUIが70%超の上昇

暗号資産（仮想通貨）市場はこのほど、センチメントが改善し主要な通貨が二桁の上昇を記録した。

ビットコイン（BTC）が9万5000ドルの抵抗線を突破。Official Trump（TRUMP）やスイ（SUI）などのアルトコインも高いパフォーマンスを示している。

ビットコインは現在9万5000ドル付近で推移している。土曜日最終チェック時点では、BTCは0.45%下落し約9万4358.49ドルで取引された。 市場観測筋は、約5ヶ月ぶりの安値からのフラッシュクラッシュ後に回復したと指摘する。

トレーダーは、今後数週間で10万ドルのマイルストーン達成と史上最高値再テストに注目している。

仮想通貨への需要は依然として強く、センチメントはポジティブに転じた。Alternative社のFear & Greed Indexによれば、数週間ぶりにトレーダーが「強欲」の状態となっている。

アルトコインもビットコインの動きに追随し損失を回復した。ほとんどの仮想通貨は今週、二桁の上昇を記録し、2025年4月第2週のBTCフラッシュクラッシュによる損失を取り戻した。

TRUMPとSUIが市場を牽引

ドナルド・トランプ大統領公式ミームコインのTRUMPとSUIは、直近7日間でそれぞれ79%および70%の上昇率を記録し、他の多くのアルトコインをアウトパフォームした。

これらのテクニカル指標は、今後数週間で上昇が続く可能性を示している。TRUMPは、保有上位220名が来月トランプ氏とのガラディナーに招待されると発表された。

さらに、上位25名がVIPレセプションとホワイトハウスツアーに参加できることが明らかになり、急騰した。ホワイトハウスの仮想通貨オフィスは本イベントに関与しておらず、ディナーがコインの価値を高めると指摘している。

とはいえ、TRUMPは1月高値75ドルを依然大きく下回っている。 トレーダー間でリスク選好が高まるにつれ、TRUMPとSUIの保有者は上昇モメンタムが維持されれば利益確定の機会を得る可能性がある。

ビットコインとアルトコインは力強い一週間を終えようとしている一方、トランプ氏は関税に対する姿勢を軟化させ、米連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長への支持を維持している。

ビットコインはハイテク株からデカップリングし、株式とは異なる安全資産をポートフォリオに加えることで恩恵を得る可能性があり、「デジタルゴールド」の物語が復活しつつある。

機関投資家の需要増加

アルトコインが二桁の上昇で注目される中、機関投資家はビットコインへの関心を深めた。

米国の現物ビットコイン上場投資信託（ETF）は、2025年で最も力強い資金流入週を記録した。

機関投資家クライアントはビットコイン現物ETFに資金を投入し、主要な規制当局である証券取引委員会（SEC）やポール・アトキンス委員長の下で、近く承認が期待されるアルトコインETFに備えている。

米中間の緊張が緩和する中、政府系ファンド、銀行、資産運用会社が「インフレ耐性」と「希少性」を評価し、静かに需要を牽引している。

セムラー・サイエンティフィック等の機関は、2025年にマイケル・セイラー氏率いるマイクロストラテジー社の戦略に追随している。

オンチェーンデータ分析プラットフォームのSantimentによれば、TRUMPはソーシャルドミナンスの急上昇と取引量の増加を記録した。

これはガラディナー招待の影響と見られる。 一方、SUIはデリバティブ取引所における未決済建玉が大幅に増加し取引量も拡大している。

これらの指標は、今後数週間で価格上昇が続く可能性を示唆する。一方、TRUMPは過去24時間で約16%上昇したが、SUIは約8.35%下落した。

TRUMPとSUIの価格予測

TRUMPは過去1ヶ月間、18.22ドルの抵抗線下で推移している。日足チャートの主要指標である相対力指数（RSI）とMACD（移動平均収束拡散）は上昇を支持している。

ポジティブなモメンタムが維持されれば、TRUMPは抵抗線をサポートに転換し、最大34%上昇する可能性がある。上昇経路上の主な抵抗線は22.42ドルと30.6ドルだ。

SUIは執筆時点で3.5791ドルで取引されている。この分散型金融（DeFi）は、最大12%上昇して2025年2月以来初の4.0105ドルの抵抗線に挑む可能性がある。

日足チャート上の公正価値ギャップ（FVG）の下限は3.8588ドルで、上昇トレンドのハードルとなる。 調整局面では、SUIは2.7488ドルから2.8950ドルの間のFVGでサポートを見出す可能性がある。

MACDはSUIの上昇を支え、ポジティブなモメンタムを示している。一方、RSIは現在70を超える「買われすぎ」ゾーンにあり売りシグナルを発しているが、他の指標がトレンド転換を示さなければ上昇が延長する可能性がある。

アルトコインが近く上昇する可能性

ビットコインの上昇と9万5000ドルへの復帰は、一時的な現象かもしれない。オンチェーンデータは、BTC需要が依然縮小していることを示すが、縮小速度は以前ほど速くはない。

CryptoQuantのデータによると、新規投資家のモメンタムは急激に低下し、2024年10月以来の最低水準に達した。ETFへの資金流入は安定しているものの、流動性の伸びは市場の期待に届かず、持続的な上昇要因とはならない。

ビットコインの減速は、資本をアルトコインへ向かわせ、BTC需要回復までミームトークンや代替仮想通貨の上昇と利益獲得の道を開く可能性がある。

こうした市場環境の中、特定の技術的課題解決を目指す新プロジェクトも注目されている。

その一つが、ソラナ（SOL）ブロックチェーン初のレイヤー2ソリューションとして期待されるSolaxy（SOLX）だ。

Solaxy：ソラナ初のL2ソリューション

Solaxyは革新的なロールアップアーキテクチャを採用し、ソラナのスケーラビリティ、速度、信頼性の向上を図る。具体的には、トランザクションをオフチェーンで処理してネットワーク混雑を軽減し、より安価で高速な取引体験を提供する。

これはイーサリアム（ETH）上でのL2ソリューションが果たした役割に似た効果が期待される。

コアとなるSOLXトークンは、ソラナとイーサリアム間のクロスチェーントランザクションを円滑化する機能を持つ。また、変えるキャラクターのPepeにインスパイアされたミームコインとしての側面もあるが、技術革新に注力して差別化を図る。

Solaxyは現在プレセールを実施中だ。2025年の有望なデジタル通貨の一つとして注目を集め、ソラナエコシステムのパフォーマンス向上という具体的課題に取り組むSolaxyは、今後のブロックチェーン技術発展において重要な動きとなるだろう。

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Maiko Harimoto

仮想通貨市場のトレンドを正確に捉え、ビットコインをはじめとする主要銘柄の動向を継続的に追っています。Web3.0領域に特化したコンテンツ制作に長年携わり、専門的なテーマでも読者にとってわかりやすく、有益な情報をお届けします。