自己管理型暗号資産ウォレット「TON Wallet」が米国で正式にローンチした。テレグラム内で直接利用可能。
自己管理型の暗号資産(仮想通貨)ウォレットTON Walletは22日、米国で正式にローンチし、約8,700万人のユーザーがテレグラム内で直接同ウォレットへのアクセスが可能となった。
同ウォレットは、2023年からアジアとロシアで提供されており、今回の米国展開以前にすでに世界で1億人以上のユーザーを獲得していた。
また同ウォレットは、今後2年間でさらに10カ国以上へウォレットの提供を拡大する計画だ。
🇺🇸 BREAKING NEWS: TON Wallet is now live in the US!
Users in the United States can now access TON Wallet – right inside Telegram: https://t.co/prFH3bPT77
💱 Buy and trade USDT, TON and hundreds of other tokens
💬 Send crypto to friends in DMs
💵 Convert dollars to crypto with… pic.twitter.com/7qiyVIaICI— TON Wallet (@tonwallet_tg) July 22, 2025
TON Walletは、テレグラムのアプリ内に直接統合されており、ユーザーは別の拡張機能などを追加することなくデジタル資産を管理できる。
ユーザーは同ウォレットを通じて、トンコイン(TON)やUSDTといった仮想通貨の購入、売却、送受信が可能だ。
また、テレグラムのプライベートメッセージ機能を使い、個人間での仮想通貨送金も行える。
さらに、決済サービスプロバイダーのMoonPayと提携し、法定通貨から仮想通貨への交換をサポートする。
Apple Pay、Google Pay、またはクレジットカードを利用した場合、手数料は0%で提供される。
仮想通貨をクレジットカードへ直接出金する機能も備わっている。
今回の米国進出は、The Open Platform(TOP)が最近完了したシリーズA資金調達ラウンドが大きな後押しとなった。
同社はRibbit Capitalが主導し、Pantera Capitalも参加したこのラウンドで2,850万ドルを調達。企業評価額は10億ドルに達した。
調達した資金は、米国市場への拡大を加速させるために活用される。
TOPは、VenmoやCash Appのような中央集権型の決済アプリと競合することを目指しており、分散型金融(DeFi)を日常的な利用シーンに融合させる戦略を掲げている。
ユーザーはウォレットを通じて、受動的な収益を得るためのステーキング機能やトークン報酬、統合された取引ツールなどを利用できる。
これらはSTON.fiやGetgemsといったプラットフォームとの提携により実現した。
USDTの送金手数料は無料で、仮想通貨を対応する銀行カードへ直接引き出すオフランプ機能も提供される。
価値の安定を目指すステーブルコインの普及も、このウォレットが目指す分散型金融の基盤となるだろう。
TONエコシステムはNFTのサポートや分散型取引所(DEX)なども含んでおり、テレグラムの持つソーシャルな枠組みの中でWeb3の普及を促進することを目指している。
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