テザー社はCEPとの合併に向け約678億円相当のビットコイン取得を発表。合併後、同グループは世界第3位のBTC保有者となる見通し。
テザー社は13日、キャンタ―・エクイティ・パートナーズ(Cantor Equity Partners、CEP)との合併に向け、4812ビットコイン(BTC)を4億5870万ドル(約678億円)で取得した。
今回の取得は、2025年4月22日付の事業統合契約に基づくもので、1BTCあたりの平均取得価格は9万5319.83ドル(約1411万円)となっている。
取得したビットコインはCEPとの合併後に新会社へ移管される予定だ。
今回の取引は、暗号資産(仮想通貨)投資に特化した21キャピタル(Twenty One Capital)とCEPの合併を支える戦略の一部となっている。
投資会社21キャピタルは、テザーおよびその姉妹企業のビットフィネックス(Bitfinex)が筆頭株主を務める。
合併が完了すると、21キャピタルは総額36億ドル(約5328億円)相当のビットコインを保有し、公開企業としては世界第3位の規模となる。
今回取得したBTCは、公開株式への私募(PIPE)取引を通じて資金調達されたもので、転換社債とA種株式発行が資金源となった。
本案件は、テザーがビットコインを準備資産とする取り組みを強化する一環だ。
規模の拡大により、マイクロストラテジーなど他の公開企業と並び、仮想通貨市場における機関投資家の存在感を示す狙いがあるとみられる。
また、21キャピタルは2025年5月にマイアミに現地法人を設立し、初期資金1000万ドル(約14.8億円)を投じて成長戦略を推進する予定だ。
仮想通貨投資に関する需要の増加も予想されており、今回の合併・取得に関する詳細は、13日に証券当局へ提出された書類で開示され、今後も追加情報の公開が続く見通しである。
21キャピタルを率いるのは、ビットコイン決済プラットフォーム「ストライク(Strike)」創業者のジャック・マーラーズ氏。合併新会社はCEPのティッカーシンボルで取引される。
今回の動きは、金融機関や投資家による仮想通貨取引への信頼醸成、及び新たな成長機会の創出にも寄与することが期待されている。
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