ストラテジー社は約160億円で1045BTCを追加購入。総保有量は約58万BTCに達し、強気な投資戦略を継続している。
ビジネスインテリジェンスを手掛ける米ストラテジー社は9日、1045BTCの追加取得を発表した。
購入総額は約1億1020万ドル(約159億7900万円)に上る。
今回の購入は6月8日に行われ、1BTCあたりの平均取得価格は10万5426ドルだった。
これにより、同社の暗号資産(仮想通貨)ビットコインの総保有量は58万2000BTCに達した。
ストラテジーのマイケル・セイラー執行会長が主導するこの戦略は2020年8月から続く。現在までの累計取得額は407億9000万ドル(約5兆9146億円)で、平均取得単価は約7万86ドルとなる。
同社は9週連続でビットコインを購入しており、一貫した資産蓄積戦略を示している。
今回の購入は、ビットコイン価格が2025年5月に付けた過去最高値の約11万2000ドルに近い水準で推移する中で行われた。
この動きを支えるため、ストラテジーは資金調達目標を従来の2億5000万ドルから10億ドル(約1450億円)へと大幅に引き上げた。
さらなる仮想通貨購入に向けた積極的な姿勢がうかがえる。
具体的な資金調達計画として、1株85ドルで1176万株のA種永久優先株を発行する。
これにより経費を差し引いて約9億7900万ドル(約1420億円)を調達し、ビットコイン購入や事業費用に充当する見込みだ。
ストラテジーのビットコイン保有資産は、2025年年初来で17.1%の利回りを達成している。これは、ビットコインの長期的な成長に対する機関投資家の強い信頼を反映するものだ。
発表があった9日時点で、ビットコイン価格は10万7640ドルで取引されており、過去最高値まで3.9%に迫っていた。
高値圏での継続的な購入は、同社の強気な市場見通しを裏付けている。
現在、ストラテジーが保有する58万2000BTCは、ビットコインの総供給量(2100万BTC)の2.75%以上に相当する。
これはテスラ社など他の機関投資家を大きく上回り、企業として世界最大のビットコイン保有量となる。
このような大量の資産を安全に管理するためには、セキュリティの高いビットコインウォレットの利用が不可欠である。
ギャラクシーデジタルが、14年間休眠していたウォレットから大量のビットコインを取引所に送金。売り圧力の警戒から、価格が下落した。
ストラテジー社が新型優先株STRCを発行へ。調達資金でビットコインの追加購入を計画しており、同社のBTC保有量は60万BTCを突破した。
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宇宙開発企業スペースXが3年ぶりに1億5300万ドル相当のビットコインを送金。同社の財務戦略や今後の動向に注目が集まる。