スタンダードチャータード銀行アナリストが、BTC価格予測にてさらに高い成長余地を認めた。機関投資家の資金流入などが背景。
スタンダードチャータード銀行は8日、自社アナリストによるビットコイン(BTC)価格目標の見直しを公表した。
ジョフリー・ケンドリック氏(デジタル資産リサーチ責任者)は、2025年第2四半期のビットコイン価格目標として掲げていた12万ドル(約1740万円)が「過小評価だった」として謝罪に言及した。
ビットコインは過去1か月で34%超上昇し、5月8日には10万700ドル(約1460万円)を突破している。
ケンドリック氏は、ビットコイン価格の急騰背景に米国上場の現物ビットコインETF(上場投資信託)への大規模な資金流入があると指摘した。
過去3週間で53億ドル(約7685億円)の資金が流れ込み、機関投資家の参加が著しく高まっている。
また、米国のインフレ懸念や地政学リスク、米資産への回避姿勢もビットコインへの資金シフトを加速させている。
こうした状況下で、暗号資産(仮想通貨)は分散投資の手段として再評価されている。
技術的な観点でも、ビットコインは4月の安値から大幅に回復し、投資家心理は強気に傾いている。
さらに、米国の政局や株式市場の回復(S&P500は5月7日に1.1%上昇)も仮想通貨市場のリスク選好ムードを強めた。
加えて、ビットコインの取引高は5月初旬に24時間で385億ドル(約5.6兆円)に達し、株式等からデジタル資産への資金移動も顕著だ。
ケンドリック氏は、当初の12万ドル目標が「容易に達成可能」になったと強調。
2025年末までに20万ドル(約2900万円)、さらに2038年には50万ドル(約7250万円)到達の可能性も示した。
投資家は米国資産のリスクヘッジ目的でビットコイン活用を強めており、その役割は投機対象から戦略的な価値保存手段へと変化している。
なお、仮想通貨市場全体では、今回のビットコインの急騰を受けてアルトコインも上昇傾向にある。
ビットコインの成長は、複雑化する世界経済や地政学リスクの中で、今後も重要な資産として位置付けられるだろう。
ビットコインは8日、再び10万ドルの大台に迫り市場の注目を集めている。複数の要因が価格上昇を後押ししている。
バイナンスの創業者で元CEOのチャンポン・ジャオ(CZ)氏は5日、ビットコイン(BTC)価格が現在のサイクルで最大100万ドル(約1億4300万円)に到達する可能性があると語った。 同氏は暗号資産(仮想通貨)専門番組「R […]
フロリダ州は3日、ビットコイン(BTC)を州の準備金として組み入れる戦略を断念した。 この決定は、米国の州レベルで進められていた暗号資産(仮想通貨)の導入に対する停滞を象徴するものとなった。 フロリダ州のビットコイン準備 […]
米国の暗号資産(仮想通貨)マイニング大手ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は4月、475ビットコイン(BTC)を売却したと発表した。 この売却は、同社にとって2024年1月以来の主要なビットコ […]