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韓国、未登録仮想通貨取引所アプリをAppleストアから排除

16.04.2025 15:42 1 分で読了 Kasumi Kamiyama
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韓国、未登録仮想通貨取引所アプリをAppleストアから排除

韓国の金融情報分析院(FIU)は14日、未登録の海外暗号資産(仮想通貨)取引所14社のモバイルアプリケーションをAppleのApp Storeから削除する措置を取った

この動きは、国内の仮想通貨投資家を保護し、マネーロンダリング防止などの規制を遵守しない事業者へのアクセスを制限することを目的としている。

FIUは、これらの取引所が韓国国内で適切な登録手続きを経ずに営業を行っていることを問題視している。韓国では、暗号資産(仮想通貨)関連サービスを提供する事業者は、特定金融情報法に基づきFIUへの登録が義務付けられている。

規制強化の背景と目的

今回のApple App Storeからのアプリ削除は、以前に行われたGoogle Playストアからの同様の措置に続くものである。これにより、韓国内のユーザーは主要なモバイルプラットフォームを通じてこれらの未登録取引所アプリをダウンロードすることが困難になった。

FIUによると、削除対象となったアプリを提供する取引所には、MEXC、KuCoin、CoinW、CoinEx、XT.com、BitMart、ZB.com、Bitglobal、CoinW、Poloniexなどが含まれる。

これらの取引所は、韓国語のウェブサイトやサービスを提供し、韓国内の顧客を対象としたマーケティング活動を行っていたにもかかわらず、必要な登録を怠っていた。

当局は、これらの未登録業者に対して、以前から警告を発していた。韓国内での違法な営業活動を停止するよう求め、従わない場合にはアクセス遮断などの措置を取る可能性を示唆していた。
今回のアプリストアからの排除は、その警告を実行に移したものと言える。

韓国では仮想通貨 投資への熱が高い一方で、詐欺や不正行為、価格変動リスクなども問題視されている。

今後の影響と投資家への注意点

今回の措置により、対象となった海外取引所を利用していた韓国の投資家は、モバイルアプリを通じたアクセスが制限されることになる。ウェブサイト経由でのアクセスは依然として可能な場合もあるが、当局は今後、これらのウェブサイトへのアクセス遮断も検討している。

FIUは、今後も未登録の仮想通貨事業者の活動を監視し、必要に応じて追加的な措置を講じる方針を示している。国内の仮想通貨市場の透明性と安全性を高めるため、規制当局は引き続き厳しい姿勢で臨むと考えられる。

また、資産の安全な保管のために適切なウォレットを使用することも重要である。今回の韓国当局の動きは、他の国々における仮想通貨規制のあり方にも影響を与える可能性がある。

国内外の暗号資産ニュース、プロジェクト解説、投資動向などを専門に執筆。

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