ソラナ系の新しい仮想通貨、3500万ドルの資金調達に成功

新しい仮想通貨Solaxyがソラナのレイヤー2ソリューションとして注目を集め、先行セール1週間で300万ドルを突破した。

新しい暗号資産（仮想通貨）Solaxy（SOLX）はこのほど、ソラナ（SOL）初のレイヤー2ソリューションとして大きな注目を集めている。

先行トークン販売開始から約5カ月間で3500万ドル超の資金調達に成功し、6月16日の終了まで残り約4週間となった。

ソラナエコシステムの成長を背景に登場

ソラナは2024年、新規開発者数で初めてイーサリアム（ETH）を上回った。アークインベスト（ARK Invest）の報告によると、ソラナの新規開発者数は7625人に達し、イーサリアムの6244人を1000人以上上回る結果となった。

しかし、ソラナネットワークの成長に伴い、トラフィック増加による取引速度の低下や一時的な停止といった課題も浮上している。

特に2024年にはPump.funなどのツールが毎日数千ものミームコインを生成し、その結果として取引遅延や失敗が頻発している状況だ。

Solaxyプロジェクトチームは、こうした問題を解決するために独自のレイヤー2システムを開発。取引処理をオフチェーンで実行し、データを効率的にメインチェーンに送り返すことで、ネットワークの負荷軽減を目指している。

技術的特徴として、取引をバンドル化することでスケーラビリティを実現し、高いパフォーマンスを維持しながらコストを抑制する点が挙げられる。

また、イーサリアムとの相互運用性も備えており、両ブロックチェーンの長所を活用できる設計となっている。

先行トークン販売は好調、専門家は成長を予測

SOLXトークンは2024年12月14日に0.001ドルで先行セールを開始。現在は0.001722ドルまで上昇し、開始価格から72％の上昇を記録している。

先行トークン販売終了後の取引開始価格について、複数のアナリストは0.0018ドル前後と予測している。

取引者の関心も高く、5月14日には約40万ドル相当のSOLXトークンを購入した大口取引者の存在も確認されている。また、参加者向けに現在106％のステーキング報酬も提供されており、長期保有を促すインセンティブとなっている。

価格予測について、専門家は2025年末までに0.032ドルに達する可能性があると分析。

2030年には最大0.2ドルまで上昇する可能性があるとの予測もあるが、新しい仮想通貨特有の高いボラティリティや市場サイクルの影響も考慮する必要がある。

Solaxyの将来性と注目ポイント

Solaxyは技術革新と実用性を兼ね備えた2025年注目のプロジェクトとして位置づけられている。

従来のインフラプロジェクトとは異なり、ぺぺコイン（PEPE）をモチーフにしたミームコイン要素も取り入れており、技術的実用性とコミュニティエンゲージメントを両立させている点が特徴的だ。

また、ソラナ財団が発表した新アップグレード「Alpenglow」により、取引確定時間が12秒から150ミリ秒へ短縮される予定となっており、これによりSolaxyのレイヤー2ソリューションの重要性がさらに高まると予想される。

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Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。