アルトコイン軒並み安、貿易摩擦影響｜ソラナL2銘柄が話題に

ソラナ、ドージコイン、リップルがビットコインのパフォーマンスを大幅に下回る。貿易摩擦と個人投機家需要低迷でアルトコインが軟調。

ソラナ（SOL）、リップル（XRP）、ドージコイン（DOGE）は3日、週間ベースでビットコイン（BTC）を大幅に下回る下落率を記録した。

貿易摩擦とマクロ経済の不確実性を背景に、過去1週間で暗号資産（仮想通貨）が幅広く売られた。

仮想通貨アドバイザリー企業FRNTファイナンシャルのデータ分析責任者ストラヒニャ・サビッチ氏は「仮想通貨のセンチメントはリスクオフだ」と述べた。

アルトコイン軒並み下落、ソラナは10%超の急落

時価総額6位のソラナは過去1週間で10%超下落し、156ドル（約2万2300円）となった。

ドージコインは14%下落、リップルは5%下落と、いずれもビットコインの4.3%下落を大幅に上回る下落幅を記録した。

ビットコインは約10万5000ドル（約1500万円）で推移している。過去24時間では仮想通貨市場全体が約5%下落し、アルトコイン売りが加速した。

サビッチ氏は分散型金融（DeFi）プラットフォームでの融資金利の低迷や、ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引量の減少を挙げ、「仮想通貨における個人投機家主導のリスクの高い取引への意欲が欠けている」と指摘した。

貿易摩擦とマクロ不安がリスク回避を促進

市場の軟調な動きは、ドナルド・トランプ米大統領が中国などとの貿易戦争を再エスカレートさせていることが主因となっている。経済成長の鈍化と物価上昇の可能性が市場心理を冷やしている。

一方、イーサリアム（ETH）は過去1週間でほぼ変わらずだったが、最近のネットワークアップグレードへの楽観論を受けて過去1カ月では約40%上昇している。

ソラナは5月中旬に180ドル超まで上昇していたが、インフレ指標が予想を下回り貿易関連の発言が和らいだ際の上昇局面から一転して下落に転じた。

ビットコインの優位性は約65%まで上昇し、年初来では10%超上昇している。

サビッチ氏は「仮想通貨全般への支持は依然として多く、米政府が仮想通貨を全面的に受け入れている」と述べ、長期的な見通しには楽観的な見方を示した。

ソラナのスケーラビリティ問題を解決するSolaxy（SOLX）

こうしたソラナの価格変動が続く中、同ネットワークの根本的な課題であるスケーラビリティ問題に注目が集まっている。

ソラナ上で頻発するネットワーク混雑や取引の失敗は、市場参加者のトレーディング体験を著しく損なっている。

これらの問題を解決するアルトコインとして、ブロックチェーン監査企業による審査をクリアしているSolaxy（SOLX）が、信頼性と透明性を背景にトレーダーの関心を集めている。

Solaxyはソラナブロックチェーンのレイヤー2ソリューションとして開発され、史上初のソラナ系レイヤー2ミーム通貨という位置づけだ。

同プロジェクトは5月25日のトークン生成イベント以降、順調に成長を続けており、4338万ドルという注目すべき資金調達額を記録した。

Solaxyはソラナとイーサリアムを橋渡しするマルチチェーントークンとして設計されており、ソラナの高速処理能力とイーサリアムの流動性プールの双方を活用できる。

特に個人投機家向けのミーム通貨取引において、ヘッジファンドレベルの高速性と流動性を提供することで、従来のネットワーク混雑による不利益を解消する。

Solaxyは、ソラナエコシステムの成長と共に、スケーラビリティソリューションの新たなスタンダードとなる可能性があるとして、ブロックチェーン専門家の話題となっている。

なお、Solaxy購入はリスクを伴う行為であり、判断はすべて自己責任とする。

Solaxy公式サイト｜X（旧Twitter）｜Solaxyホワイトペーパー

Mika Kuramoto

CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。