カナダのSOL Strategies社が、ソラナブロックチェーンへの投資拡大のため、10億ドル規模の予備申請書を提出した。
カナダの投資企業SOL Strategies(ソル・ストラテジーズ)は27日、ソラナ(SOL)ブロックチェーンエコシステムへの投資機会拡大を目的として、10億ドル(約1440億円)規模の証券発行に向けた予備申請書をカナダ証券当局に提出した。
同社はバンクーバーに拠点を置く公開企業で、ソラナブロックチェーンエコシステムの支援に特化している。
今回提出された基本棚卸目論見書により、今後25カ月間にわたって最大10億ドル相当の証券発行が可能となる。
申請時点で同社は約38万9675枚のSOLを保有している。これらは主に最近の資金調達とソラナインフラストラクチャーおよびエコシステムプロジェクトへの投資を通じて取得されたものだ。
同社は旧社名をサイファーパンク・ホールディングスといい、現在はソラナの成長における戦略的投資家として位置づけている。
同社のリア・ワルドCEOは、この申請について「急速に進化する」ソラナエコシステムの機会に「決定的に行動する」ための戦略的な動きだと強調した。ワルド氏は、同社が10億ドルの認可枠を全額使用するとは限らないと述べている。
この基本棚卸目論見書は、新規発行のたびに繰り返し規制当局への申請を行う必要性を回避し、将来の資金調達活動を合理化する効果がある。
同社は現在のところ即座に資金調達を行う計画は発表していないが、将来のニーズに対応するための予防措置として今回の申請を位置づけている。
4月には米ニューヨークのATWパートナーズとの間で最大5億ドルの転換社債ファシリティを確保し、調達資金を全額SOLトークンの購入と同社運営のバリデーターでのステーキングに充当する計画を発表している。
ビットコイン(BTC)をはじめとする主要暗号資産(仮想通貨)の価格上昇トレンドとエコシステムの採用拡大により、分散型アプリケーション(DApps)、分散型金融(DeFi)、Web3技術への需要が増加している。
SOL Strategies社の戦略は、こうした成長機会を捉えるための戦略的な準備と評価されている。
同社の取り組みは、ソラナエコシステムに特化した新しい仮想通貨モデルの確立を目指している。
分散型取引所(DEX)取引の81%がソラナエコシステムから発生するなど、ソラナブロックチェーンの急成長が投資戦略の背景にある。
Standard Chartered(スタンダードチャータード銀行)は、ソラナ価格が2025年末までに275ドル、2029年末までに500ドルに達する可能性があると予測している。
SOL Strategies社の今回の動きは、こうした長期的な成長期待を背景とした戦略的な準備として市場関係者から注目を集めている。
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