650億再生アニメ発ミームコイン、米議会発言で80%急騰

ソラナベースのミームコイン「Skibidi Toilet Coin（SKBDI）」が4日、米下院金融サービス委員会での言及を受けて80%急騰した。

ソラナ（SOL）ベースのミームコイン「Skibidi Toilet Coin（SKBDI）」は4日、米下院金融サービス委員会での暗号資産規制に関する公聴会で言及されたことを受け、価格が80%急騰した。

米議会での予期しない言及がミームコイン市場を揺るがす

4日に開催された米下院金融サービス委員会の公聴会で、ブラッド・シャーマン下院議員（民主党、カリフォルニア州）が政府によるデジタル資産購入を認める法案について議論する際、SKBDIをビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）、トランプコインと並んで例に挙げた。この予期しない言及により、投資家の関心が急激に高まった。

SKBDIは2023年後半に開始されたミームコインで、650億回以上再生された人気アニメシリーズ「Skibidi Toilet」をテーマにしている。このトークンには従来の仮想通貨のような公式な用途はなく、コミュニティ参加とミーム主導の取引が主な目的となっている。

議会言及後の劇的な価格上昇と取引量増加

議会での言及から数時間以内に、SKBDIの価格は0.051876ドル（約7円47銭）まで急騰し、24時間の取引量も62%増加して77万2084ドル（約1億1118万円）に達した。この急騰により、同コインの時価総額は約363万ドル（約5億2272万円）まで上昇した。

ただし、急騰したとはいえ、SKBDIは依然として史上最高値の1.03ドル（約148円36銭）から95%下落した水準で取引されている。同コインは現在、史上最安値から約190%上昇した水準にある。今回の価格変動は、ミームコインに典型的な激しいボラティリティパターンを浮き彫りにしている。

今回の出来事は、メディアや政治家の発言がミームベースの暗号資産（仮想通貨）に与える影響の大きさを示している。本質的な実用性を欠くにもかかわらず、短期的なボラティリティを引き起こす力があることが改めて証明された。

新世代のソラナベース：実用性とミーム文化を融合したSnorter Bot

SKBDIの急騰が示すように、ミームコインの影響力は無視できない現実となっているが、同時にソラナエコシステムでは実用性を備えた新しいプロジェクトも注目を集めている。その代表例が、テレグラム統合型トレーディングボット「Snorter Bot（SNORT）」だ。

Snorter Botは単なるミームコインではなく、実用的な取引ツールとミーム文化を巧みに組み合わせたユーティリティトークンである。

プレセールでは既に41万6000ドル以上を調達し、投資家からの強い関心を示している。最新価格は0.0935ドルから0.1053ドルの範囲で推移しており、60段階のプレセール構造により段階的な価格上昇を計画している。

同プロジェクトの特徴は、テレグラム内で完結するトレーディングボット機能にある。

この革新的なアプローチにより、外部プラットフォームを使用することなく、テレグラム上で直接暗号資産取引が可能となる。さらに、MEV保護機能や詐欺検出システムなど、高度な技術的機能を搭載している。

SNORTトークンホルダーは、わずか0.85%の取引手数料で利用できるほか、最大年利767%のステーキング報酬を受け取ることができる。総供給量の5%にあたる2500万SNORTがステーキング報酬に割り当てられており、ロックアップ期間なしでの柔軟な流動性を提供している。

アナリストらは、SNORTが2025年に1.02ドル、2030年平均で3.20ドルに達する可能性があると予測している。これは、マルチチェーン展開や機能拡張への期待を反映した評価である。

ミームコイン市場の熱狂的な動きと対照的に、Snorter Botは実用性に基づいた持続可能な成長モデルを提示しており、投資家にとって注目すべき選択肢となっている。

Snorter Bot 公式サイト｜X（旧Twitter）｜テレグラム

Kasumi Kamiyama

国内外の暗号資産ニュース、プロジェクト解説、投資動向などを専門に執筆。