NASDAQ上場のSharpLink Gamingが4億2500万ドルの私募増資を発表。調達資金でETHを準備資産として購入。
NASDAQ上場のゲーミングマーケティング企業SharpLink Gaming(シャープリンクゲーミング)は27日、イーサリアム(ETH)戦略を開始するため4億2500万ドル(約612億円)の私募増資を実施すると発表した。
同社株価は発表を受けて一時400%以上の急騰を見せ、暗号資産(仮想通貨)を財務戦略に取り入れる企業の動きに市場が注目している。
同社は約6910万株を1株6.15ドル(約885円)で発行する計画で、ブロックチェーンインフラ企業のConsenSys Softwareが主要投資家として参画している。
ParaFi Capital、Electric Capital、Pantera Capitalなど著名な暗号資産ファンドも参加している。
取引は5月29日に完了予定となっており、同社は調達した資金を使ってイーサリアムを購入し、主要な準備資産として保有する方針を明らかにした。これは従来の法定通貨中心の資産管理から、新しい仮想通貨を活用した戦略への大きな転換を意味する。
注目すべきは、取引完了と同時にイーサリアムの共同創設者であるジョセフ・ルービン氏が同社の取締役会長に就任することとなっている。
ルービン氏はConsenSysの創設者でもあり、同社のWeb3統合やブロックチェーン技術の活用について戦略的助言を行う予定だ。
同社の創設者兼CEOのロブ・フィシアン氏は「これはSharpLinkの歩みにとって重要なマイルストーンであり、コア事業を超えた拡大を示している。クロージング時には、ConsenSysとの協力とジョセフの取締役会への迎え入れを楽しみにしている」と述べている。
ルービン氏も「クロージング時に、ConsenSysはSharpLinkとパートナーシップを組み、イーサリアム財務戦略の探求と開発、そして戦略的アドバイザーとしてコア事業での協力を楽しみにしている。
これはイーサリアムコミュニティにとってエキサイティングな時期であり、ロブとチームと協力してイーサリアムの機会を公開市場にもたらすことを嬉しく思う」とコメントしている。
発表を受けてSharpLink Gaming株は一時52ドルまで急騰し、終値は35.80ドルとなった。これは発表前の約6ドルから大幅な上昇となっている。同社の時価総額も約2400万ドル規模に拡大している。
今回の私募増資は証券法の適用除外規定に基づいて実施され、A.G.P./Alliance Global Partnersが唯一の引受業者として取り扱う。同社は今後、運転資金の確保やその他の一般的な企業目的も含めて調達資金を活用する予定となっている。
この動きは、ストラテジーのビットコイン(BTC)戦略の成功を受けて、他の企業も類似の戦略を採用する流れの一環と見られている。イーサリアムの価格も発表後に約4%上昇し、2639ドル近辺で推移している。
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