SharpLinkは、約667億円相当のイーサリアムを購入し準備資産に指定。世界最大の上場企業ETH保有者となった。
米ナスダック上場のスポーツベッティング企業SharpLink Gamingは13日、17万6270枚のイーサリアム(ETH)を4億6300万ドルで取得した。
平均取得価格は2626ドルで、上場企業として世界最大のイーサリアム保有者となった。
同社は企業の主要財務準備資産としてイーサリアムを指定する戦略転換を実行。
これはストラテジーがビットコイン(BTC)で実施した戦略と類似しており、暗号資産(仮想通貨)を企業財務の中核に据える新たな潮流を示している。
購入資金は私募による株式売却と証券市場での株式売却制度を通じて約7900万ドルを調達した。これにより6月2日以降、1株当たりのイーサリアム保有量は11.8%増加している。
同社のロブ・フィシアンCEOは、イーサリアムを「デジタルインフラを支える、プログラム可能で利回りをもたらすデジタル資本」と評価。
分散型アプリケーションや将来のデジタルコマースにおけるイーサリアムの中心的役割への強い信念を示した。
注目すべきは、イーサリアムの共同創設者でConsenSys CEOのジョセフ・ルービン氏が同社の会長に就任していることだ。
ConsenSysが主導した4億2500万ドルの投資ラウンドには、ParaFi Capital、Electric Capital、Pantera Capital、Galaxy Digitalなど著名な仮想通貨会社が参加している。
ルービン氏は「イーサリアムは過去10年間で回復力があり、プログラム可能な分散型信頼基盤として証明されてきた」と述べた。
SharpLinkとのパートナーシップが「プログラム可能資産が世界的な価値・信頼・金融システムの構築において重要な役割を果たすという認識の拡大を反映している」と評価した。
同社は保有イーサリアムの95%以上をステーキングやリキッドステーキングに活用し、ネットワークセキュリティに貢献しながら安定した利回りを獲得する方針だ。
SharpLinkは自社株式を通じたイーサリアムへの代理投資手段として位置づけている。
投資家は同社株式を保有することで、直接仮想通貨を管理することなく、イーサリアムの価格変動やステーキング利回りへの露出を得ることができる。
一方で、今回の大規模なイーサリアムの購入発表を受けて同社株価は66%下落するなど、市場では短期的な混乱も見られている。
しかし、小売投資家の間では「押し目買い」の動きも活発化しており、長期的な戦略への期待も高まっている。
ナスダック上場企業として初めてアルトコイン中心の財務戦略を採用したSharpLinkの動向は、機関投資家による仮想通貨採用の新たな指標として注目される。
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