米証券取引委員会(SEC)は13日、グレースケールとブラックロックが申請した仮想通貨ETFの審査を延期したと発表した。
米証券取引委員会(SEC)は13日、グレースケールが申請したソラナ(SOL)とライトコイン(LTC)の現物型ETF審査、およびブラックロックが求めているビットコイン(BTC)信託の現物受渡し方式導入に関する判断を延期した。
投資家保護と市場の健全性についてさらなる評価が必要との判断で、SECの最長240日間の審査期間に基づく措置となる。
SECは近年、暗号資産(仮想通貨)ETFの審査に一層の慎重姿勢を示している。これは市場特有の価格変動や不正取引リスク、投資家保護の観点から追加検証が必要とされているためだ。
グレースケールのソラナETFはNYSE Arcaでの上場申請後、2025年10月まで判断が先送りされた。ライトコインETFやポルカドットETFも同様に、ナスダックなどでの上場可否について証券取引法の基準に沿った審査手続きが進行中となっている。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン信託は現物受渡し方式へのルール変更を求めていたが、SECは2025年1月の承認時に現金決済のみを認めていた。
21シェアーズによるドージコイン(DOGE)ETFなど、他のアルトコインETFも判断が保留されている状況だ。
SECが審査を延期した背景には、市場の成熟度や既存の規制基準との整合性を見極める動きがある。
新たな委員長ポール・アトキンス氏の下、SECは公開討論の実施や一部の執行案件の見直しなど、慎重かつ段階的なアプローチを強めている。
2025年は、ドージコイン、カルダノ、リップル(XRP)など他のアルトコインETFの審査も延期が続いており、市場関係者からは透明性や規制の明確化を求める声が強まっている。
ブルームバーグのアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、市場の成熟や規制の改善状況を踏まえ、2025年中には一部ETFの承認が進む可能性を指摘している。SECの対応は、新しい仮想通貨関連デリバティブの拙速な承認を避けつつ、健全な市場フレームワークの構築に重点を置いているとみられる。
コインベースは、Baseにカルダノ(ADA)とライトコイン(LTC)のラップド資産を追加した。先行してローンチされたcbXRPとcbDOGEに続く動き。
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