ロシア国営企業ロステックは、ルーブル連動ステーブルコインRUBxを年内に発行する計画。トロンチェーン上で稼働し、金融強化へ。
ロシアの国営複合企業ロステックは3日、ルーブルと1対1で価値が固定されたステーブルコインRUBxを年内に立ち上げる計画を明かした。
トロンブロックチェーン上で稼働する予定で、同社の決済プラットフォームRT-Payを通じて企業や個人の安全な資金移動を実現する狙いがある。
ロステック社のアレクサンドル・ナザロフ副社長は「各RUBxはルーブルでの実際の債務に裏付けられ、これは法的に固定されている。トークンと実際のルーブルの比率は1対1だ」と述べた。
段階的な導入により、まず決済摩擦の大きい分野から開始し、その後拡大していく計画となっている。
この取り組みは、西側諸国による経済制裁下でロシアの金融独立性を強化する戦略の一環とみられる。
RT-Payは既存の銀行インフラと統合され、リアルタイム決済やスマートコントラクトの実行、外部ウォレットとの相互運用を可能にする。
ロステック社のドミトリー・シュマエフ責任者は「新プラットフォームは経済の様々な分野のニーズを考慮し、段階的に実装される。セキュリティ問題と既存の金融インフラとの統合に特に注意を払う」と説明した。
ロシア中央銀行の要件やマネーロンダリング対策、テロ資金供与対策の規約に完全準拠することで、国内規制の枠組み内での運用を確保している。
RUBxの技術基盤として選ばれたトロンブロックチェーンは、高い処理能力と低コストの取引が特徴だ。
同ネットワークは世界最大のUSDT発行プラットフォームとしても知られ、確立されたステーブルコインインフラを提供する。
透明性確保のため、スマートコントラクトのコードはGitHubで公開され、ローンチ前にはブロックチェーンセキュリティ企業CertiKによる独立監査を受ける予定。
各RUBxトークンは同額のルーブルに対する法的請求権を表し、トークン流通量と同等のルーブル準備金を保持する仕組みとなっている。
この動きは、ロシア中央銀行が別途テストしているデジタルルーブルとは異なる民間主導の取り組み。
新しい暗号資産(仮想通貨)を活用した制裁回避手段としての側面も注目されている。
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