ロビンフッドは欧州向けにArbitrum上で米国株式トークンを提供開始。200以上の銘柄が取引可能。将来的には独自L2への移行を目指す。
ネット証券会社のロビンフッドは1日、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークであるArbitrumを基盤とした、株式のトークン化サービスを欧州の顧客向けに開始した。
このサービスでは、アップルやマイクロソフト、エヌビディアなど200種類以上の米国株式や上場投資信託(ETF)のトークンが提供される。
欧州の利用者は、外部手数料が適用される場合があるものの、ロビンフッドが課す手数料や追加スプレッドなしで米国株にアクセスできる。
配当金はロビンフッドのアプリで直接受け取ることが可能で、週末を除く週5日、24時間取引に対応する。
Let’s tokenize.
Starting today, European investors get exposure to U.S. stocks and ETFs, powered by our new blockchain-based tokenization technology.#RobinhoodPresents https://t.co/g2tVe86dUu pic.twitter.com/2KD1uVRoUz
— Robinhood (@RobinhoodApp) June 30, 2025
当初、トークン化された資産はArbitrumを利用するが、将来的にはロビンフッドが開発中の独自のイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンに移行する計画だ。
この新ブロックチェーンは、Arbitrumをベースとして開発される。トークン化された現実資産(RWA)に特化し、24時間365日の取引や自己管理型のウォレット、シームレスな資産連携の実現を目指しているという。
ロビンフッドのヴラッド・テネフCEOは、暗号資産(仮想通貨)が「世界的な金融システムのバックボーン」になる役割を強調した。
同社は株式のトークン化を、不動産などより広範な資産クラスへの展開に向けた第一歩と位置づけている。
さらに同社は、OpenAIとSpaceXといった未上場企業の株式トークンへのアクセスも開始すると発表している。
今回の動きは、米国以外の市場、特に欧州連合(EU)や欧州経済領域(EEA)の利用者に米国株式へのアクセスを提供し、金融のグローバルな統合を促進する狙いがある。
ロビンフッドは最近、事業を30カ国以上に拡大しており、4億人を超える潜在的な利用者にリーチする。
Arbitrumの開発に貢献するOffchain Labsのスティーブン・ゴールドフェーダー共同設立者は、この提携を歓迎する声明を発表した。
同氏は、この動きが分散型金融のビジョンと一致するものであると述べた。
今回の発表を受け、ロビンフッド(HOOD)の株価は10%上昇するなど、市場も好意的に反応している。
規制を順守しながら国際的な投資家へ米国株式への入り口を提供することで、ロビンフッドは市場での地位を固めようとしている。
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