OpenSeaが「OS2」を公開。クロスチェーン対応や新報酬プログラムで月間ユーザー数が急増し、2023年以来の最高を記録。
NFTマーケットプレイス大手OpenSea(オープンシー)は9日、5月に正式公開した新プラットフォーム「OS2」の効果により、6月の月間アクティブユーザー数が既に23万6091人に達した。
この傾向が続けば、5月の46万7322人を上回る可能性が高まっている。
OpenSeaは5月に46万7322人の月間アクティブユーザーを記録し、2023年中盤以来約2年ぶりの高水準に達していた。6月初旬時点で既に23万6091人のユーザーが活動しており、この傾向が続けば6月は5月の数値を上回る可能性がある。
特に注目すべきは、5月30日には1日で11万1724人のユーザーが活動し、そのうち8万7601人が新規ユーザー、2万4123人がリピーターだった点だ。この数値は、長期間低迷していた日次ユーザー数において、2023年4月以来の水準となっている。
アダム・ホランダー最高マーケティング責任者は「1月以降、週間ユニークコレクター数が40%増加している」と述べ、取引金額は控えめながらも、より多くのユーザーがマーケットプレイスに積極的に参加していることを示唆している。
ユーザー急増の背景には、5月末にベータ版を終了したOS2の本格運用開始がある。OS2は19のブロックチェーンでの取引に対応し、ソラナ(SOL)ベースの暗号資産(仮想通貨)トークンサポートを含む大幅な機能拡張を実現した。
ユーザーは単一のインターフェースで非代替性トークン(NFT)のミント、ゲーム内トークンのスワップ、ミームコインの購入など、様々なブロックチェーン活動を実行できるようになった。
ホランダー氏は「ユーザーは以前、6つものDAppsとブリッジを使い分けていた。我々はその体験を統合した」と説明している。
また、新たな報酬システム「Voyages」により、オンチェーン活動に対してXPが付与される仕組みも導入された。これらのポイントは、将来予定されているネイティブトークン「SEA」のエアドロップ対象者選定に活用される見通しだ。
5月のNFT取引高は8100万ドルで、2022年1月のピーク時の50億ドルとは大きな隔たりがあるものの、市場全体では安定化の兆候も見え始めている。
CryptoSlamのデータによると、5月のNFT購入者数は82万6992人で前月比55.08%増加した。販売者数も25万7017人と18.12%増加している。ただし、全体のNFT取引件数は約25%減少し、165万件にとどまったことから、参加者は増えているものの取引頻度は低下している傾向がうかがえる。
一方、イーサリアム(ETH)は引き続きNFT販売高でトップを維持し、5月は3030万ドルを記録した。ポリゴンチェーンでも成長が見られ、月間販売高は2024年11月の1630万ドルから2025年5月には7470万ドルまで着実に増加している。
OpenSeaのクロスチェーン機能により、こうした成長市場での存在感を高めることで、さらなるユーザー獲得につながる可能性がある。NFT市場の本格的な回復に向けた重要な試金石として、6月のユーザー数推移が注目される。
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