現実資産トークン化のOndo Financeが、高速L1ブロックチェーンSeiでUSDYファンドをローンチ。機関投資家の採用拡大に期待。
現実資産(RWA)のトークン化を手がけるOndo Financeは17日、同プロトコルが発行する利回り付きステーブルコインUSDYをセイ(SEI)ブロックチェーン上でローンチすることを明かした。
この動きは、高速なレイヤー1ネットワーク上で初めて実現するトークン化された金融商品となり、現実資産の分野で大きな進歩を示すものだ。
https://twiter.com/ondofinance/status/1945831169418789202?s=46&t=KGcJsAP-wczWsQSXHEB5dw
Ondo Financeは、ブロックチェーン技術を活用し、伝統的な金融商品をトークン化するスタートアップだ。
同社の主力商品であるUSDYは、利回りを生むよう設計されたステーブルコインであり、伝統的金融と分散型エコシステムを繋ぐ役割を担う。
今回のローンチ先に選ばれたセイは、取引や分散型取引所(DEX)に最適化されたCosmosベースのレイヤー1ブロックチェーンだ。
高い処理能力と低い遅延性を特徴とし、Twin Turbo Consensusと呼ばれる独自のメカニズムによって、ブロックの最終確定に400ミリ秒もかからない。
この技術的な優位性は、トークン化資産のような高い頻度が求められる金融アプリケーションにとって理想的な環境を提供する。
セイの並列トランザクション処理や組み込みのオーダーブック機能は、シームレスな拡張性と1秒未満のファイナリティを実現し、USDYが機関投資家グレードの速度で運用されることを可能にする。
この取り組みは、World Liberty Financial(WLFI)の支援を受けている。
WLFIは、ドナルド・トランプ元米大統領の関係者が関わる分散型金融(DeFi)プロジェクトであり、その知名度がUSDYへの信頼性を高め、機関投資家の採用を後押しする可能性がある。
USDYは、セイネットワーク上で初となるトークン化金融商品であり、この成功は今後の現実資産トークン化における革新を促す起爆剤となり得る。
セイは、すでに1日あたり10億ドルを超える取引量を誇り、エコシステムも成長を続けている。
セイのオープンソースなインフラとCosmos SDKとの互換性は、開発者が拡張性の高い取引アプリケーションを構築する上で有利に働く。
Ondo Financeが目指す金融商品へのアクセス民主化と、セイが注力するWeb2のようなユーザー体験は方向性が一致しており、今後個人および機関投資家の双方を惹きつけることが期待される。
このローンチは、セイがソラナ(SOL)やスイ(SUI)といった他の高速レイヤー1ネットワークと競合し、現実資産トークン化の主要なプラットフォームとなるための重要な一歩となるだろう。
RWA分野は、イーサリアム(ETH)のような既存の主要ブロックチェーンでも注目されている重要な領域だ。
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