ナスダック上場ナノ・ラボは、約5000万ドル相当のBNBを購入した。ハードウェア事業の不振を受け、仮想通貨の蓄積へと戦略転換。
ナスダック上場のナノ・ラボは3日、OTC取引を通じてバイナンスコイン(BNB) 74,315枚を約5,000万ドル(約72億円)で購入した。
今回の取得は、1BNBあたり平均約672.45ドルで行われた。
これにより、ビットコイン(BTC)とバイナンスコインを合わせた同社の主要な暗号資産(仮想通貨)の準備金は、総額約1億6,000万ドルに達した。
ナノ・ラボは、中国を拠点とするWeb3インフラおよび製品ソリューションの提供企業だ。同社はハードウェア事業、特にiPolloマイニングチップなどの分野で大きな課題に直面していた。
2024年後半には収益が39%減少し、840万ドルの損失を計上した。この財務的な挑戦が、同社が仮想通貨の蓄積へと戦略を転換する大きな要因となった。
今回のBNB購入に先立ち、同社はすでに400 BTCを取得していた。この一連の動きは、従来の製造業からデジタル資産保有への明確な方針転換を示すものである。
ナノ・ラボは、BNBの流通供給量の5%から10%を長期的に保有するという野心的な目標を掲げている。この計画を支えるため、同社は5億ドルの転換社債契約を確保した。
これにより、さらなるBNB購入の資金を調達し、取得総額は最大で10億ドルに達する可能性がある。
BNBが選ばれた背景には、バイナンスエコシステム内での高い有用性と、長期的な価値への期待がある。
同社は、準備資産としてビットコインを保有する他の上場企業とは一線を画し、BNBを積極的に備蓄する初の上場企業であると自らを位置づけている。
今後、準備資産を構築するプロセスの一環として、BNBのセキュリティやネットワークの堅牢性、ユースケースの拡大などを評価していく方針だ。
同社はBNBに注力しているが、ポートフォリオの多様化のために将来的にイーサリアム(ETH)などの他のアルトコインを取得する可能性も考えられる。
BitMine Immersion Technologiesが10億ドル規模の自社株買い計画を明らかに。株主価値向上とイーサリアムの長期保有戦略の両立を目指す。
CEAインダストリーズが5億ドルの私募増資を明らかにした。BNB特化型の世界最大公開トレジャリー企業設立を目指す。140社以上が参加。
ARKインベストは、ソル・ストラテジーズを独占ステーキングプロバイダーに指名。ソラナのバリデーター業務を委託し、サービスを強化。
ナスダック上場のMill City Ventures IIIが4.5億ドルの私募増資でSui財務戦略へ転換。大手ヘッジファンドやSui財団が主導。