メイプルストーリーNが15日に正式リリース。ブロックチェーン技術を活用し、新トークンNXPCが主要取引所に上場。ゲームと暗号資産の融合が注目される。
オンラインゲームのMapleStory N(メイプルストーリN)は15日、正式にリリースされた。本作は、23年にわたり親しまれてきたメイプルストーリーシリーズの最新作で、ネクソンのブロックチェーン部門Nexpaseが開発を手がけている。
Avalanche(アバランチ)エコシステムのHenesys(ヘネシス)サブチェーン上で稼働し、伝統的なブロックチェーンゲームが抱えてきた取引遅延や複雑な認証、ゲーム内経済の不透明さといった課題への対応を図っている。
ゲーム開始に先立ち、5月8日から公式サイトmsu.ioでのプレダウンロードが始まった。プレイにはWindowsパソコンと30GBの空き容量、さらにMetaMask(メタマスク)ウォレットが必要となる。現在はPC限定で、モバイルやMacには未対応だ。
MapleStory Nの最大の特徴のひとつが、独自トークンNXPCの導入だ。
NXPCは、ガバナンスや装備品の鋳造、プレイヤーへの貢献報酬など、ゲーム経済の中核を担う。総発行枚数は10億枚で、ローンチ時に流通するのは全体の3%未満。全体の80%が貢献者への報酬に割り当てられている。
NXPCはバイナンス、クーコイン、バイビットなど複数の暗号資産取引所に上場し、ローンチ初日から取引が活発化している。新規上場で流通量が極めて限定されていることから、市場関係者の間では今後の価格上昇を期待する声も聞かれる。
また、NFT(非代替性トークン)によるアイテムの完全所有権や、プレイヤー主導のマーケットプレイス、ガス代(取引手数料)の無料化など、従来のゲームにはないWeb3要素が盛り込まれている。
メイプルストーリーNは、長年のファンコミュニティを活用した事前キャンペーンも展開してきた。OpenSea(オープンシー)でのSBT(ソウルバウンドトークン)配布キャンペーンには170万以上のウォレットが参加し、ゲーム内では限定アイテムや特典が手に入った。プレリリース時点でのこうした盛り上がりが、NXPCトークンやNFTアイテムへの期待を高めている。
さらに、Nexpaseはガチャ(ルートボックス)や装備強化などに関しても、従来型の不透明な仕組みを見直し、透明性を重視した経済設計を採用している。NXPCを活用したプレイヤーガバナンスや貢献度報酬によって、持続的なエコシステムの構築を目指す方針だ。
今後は、既存のメイプルストーリープレイヤーのみならず、仮想通貨投資にも関心が高まっているユーザー層の参加も期待される。NXPCトークンの動向やWeb3型ゲーム経済の発展に注目が集まっている。
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