JPモルガンは14日、ブロックチェーン基盤の決済ネットワーク「Kinexys」に英ポンド建て口座を追加したことが明らかになった。
これにより、既存の米ドル(USD)およびユーロ(EUR)建てサービスに加え、法人顧客はこれら主要3通貨で24時間365日のブロックチェーン取引を行えるようになる。
英ポンド対応は、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術であるブロックチェーンを活用してクロスボーダー決済と外国為替(FX)決済を効率化するという同行戦略における重要な一歩となる。
Kinexysは、当初「JPM Coin」として2019年に開始された。JPモルガンの口座間でリアルタイムの資金移動を可能にし、従来の銀行営業時間に関わらず24時間体制で外国為替取引を決済する。
今回の拡大は、決済分野で主流となっているドル建てステーブルコインへの対抗策として、アルトコイン市場にも影響を与えながら、企業に代替通貨の選択肢を提供することを目的としている。
JPモルガンがブロックチェーン基盤の決済ネットワークを拡大した背景には、いくつかの要因がある。
主な推進力は、市場における米ドル建てステーブルコインの優位性が生み出すギャップを埋める必要性である。この偏りは、企業が他の通貨で迅速かつ低コストの支払いを行う能力を制限している。
加えて、クロスボーダー決済へのブロックチェーン技術導入は、業務効率の向上と取引コスト削減を目指しており、多国籍企業に利益をもたらす。
デジタルクロスボーダー決済と外国為替の既存の状況も重要な要因だ。大手金融機関が法定通貨担保型ステーブルコインを開発する中、安全なデジタル資産の保管に必要なウォレット技術の重要性も高まっている。
新たに英ポンド建てブロックチェーン口座を利用する最初の顧客は、LSEG傘下のSwapAgentとTrafiguraである。
SwapAgentは、これらの口座をデジタルポストトレードサービスのパイロットに統合し、従来の銀行営業時間外での運用を可能にする計画だ。
Trafiguraは、これらの口座をロンドン、ニューヨーク、シンガポールなどの主要金融ハブ間でのリアルタイムなグローバル決済に活用し、業務効率を高める。
Kinexysは、サービス開始以来、累計1.5兆ドル(約214.5兆円)を超える取引量を処理しており、1日あたりの平均取引額は20億ドル(約2,860億円)を超える。
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