HYPEが1ヶ月で80%急騰、新しい仮想通貨の成長を後押し

分散型取引所HyperliquidのHYPEが1カ月で80%急騰。この上昇により、新しい仮想通貨の成長期待が高まっている。

分散型取引所（DEX）プラットホームのハイパーリキッドの独自トークンHYPEは、過去1ヶ月で80%の価格上昇を記録している。

執筆時点から1週間前には、史上最高値の39.68ドルを記録している。

このような上昇は、イーサリアム（ETH）やソラナ（SOL）など他アルトコインを上回るパフォーマンスだ。

永続先物取引でオンチェーン市場を席巻

資産運用会社グレースケールは、ハイパーリキッドの「HyperCore」製品が5月、オンチェーン永続先物取引量の80%を生成していると報告。これは、170億ドル（約2兆4,310億円）相当の永続先物取引量に相当する。

また、分散型金融データプロバイダーDefiLlamaによると、2024年後半に開始されて以来、同プラットフォームは累計1.6兆ドル（約228兆8,000億円）の永続先物取引量をサポートしているという。

永続先物契約は、トレーダーが基礎資産の価格変動を投機することを可能にする。従来の先物契約とは異なり、適切なマージン要件を維持する限り無期限に保有できる。

これらの契約は高いレバレッジをサポートすることが多く、トレーダーは効果的に資金を借りて収益を増幅させる。

エアドロップと持続的コミュニティ形成

ハイパーリキッドは2024年11月、早期ユーザーに3億1,000万HYPEトークンをエアドロップした。これは当初、約16億ドルと評価されていたが、現在の価格では117億ドル相当となっている。

メッサーリ・リサーチのアナリスト、マシュー・ネイ氏によると、多くのプロジェクトが無料でトークンを配布した後にユーザーエンゲージメントに課題を抱える中、ハイパーリキッドは持続可能な方法でより強固なコミュニティを構築することに成功している。

「富の効果により、優れた技術を中心とした非常に結束の強いコミュニティが生まれた」と同氏は述べた。

新しい仮想通貨市場にも好影響

HYPEのような新しい仮想通貨が成長を見せたことで、新興プロジェクトにも注目が集まっている。

一例としてソラナエコシステムで誕生した「Solaxy（SOLX）」は、ソラナブロックチェーン上で構築されたレイヤー2として、トークンの先行セールで4,300万ドル以上の資金調達に成功している。

同プロジェクトは、ソラナの「真の初のレイヤー2ネットワーク」として、取引速度の向上と手数料削減、ネットワーク混雑の緩和を目指している。

また、7万5,000人を超えるX（旧Twitter）フォロワーと1万3,000人のTelegramメンバーを有する強固なコミュニティを形成している。

Solaxy （SOLX）公式サイト｜X（旧Twitter）｜テレグラム

Kaiki Tsuchioka

2020年より暗号資産（仮想通貨）投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブログ、メルマガなどで発信開始。2025年よりCryptoDnesに参画。