大手資産運用会社のグレースケールは22日、人工知能(AI)と暗号資産(仮想通貨)の融合に焦点を当てた分散型AIファンドの提供を開始した。
このファンドは、人工知能(AI)とブロックチェーンという二つの革新的技術の橋渡しとなるプロトコルへの仮想通貨 投資機会を提供するものだ。
グレースケールが新たに立ち上げた分散型AIファンドは、AI分野における中央集権型システムのリスク、例えばデータの偏りや操作といった問題に対処する分散型ソリューションへの関心の高まりに応えるものだ。
具体的には、分散型チャットボットや画像生成サービス、ディープフェイク対策のようなAI固有の問題解決、そして分散型GPUマーケットプレイスなどのAIインフラに関連するプロジェクトを投資対象とする。
ポートフォリオには現在、Bittensor(TAO)、The Graph(GRT) 、Livepeer(LPT)、NEAR Protocol(NEAR)、Render(RNDR)が含まれている。
ただし今後、市場やプロトコルの発展に合わせてポートフォリオを適応させるため、四半期ごとに構成銘柄の見直し(リバランス)を行う方針だ。
管理手数料は年率2.5%に設定されており、これはグレースケールが提供する他のプレミアムファンドと同様の水準となっている。
本記事執筆時点の資産運用総額(AUM)は、105万ドル(約1億4700万円)に達している。
この分散型AIファンドへの投資は、適格投資家に限定されている。これは、米国の証券法規制を遵守するためだ。
AIとブロックチェーンの融合は、技術革新の新たなフロンティアとして注目されており、関連する仮想通貨プロジェクトへの関心も高まっている。
グレースケールの新ファンドは、このような市場トレンドを捉え、特定の投資家層に新たな選択肢を提供する試みとして位置づけられる。
X(旧Twitter)が分散型予測市場Polymarketと提携。これにより、現実世界の出来事を仮想通貨で予測・取引できる新機能がXに追加される。
USDC発行のサークルが5日NYSEに上場、IPO価格31ドルから始値69ドルへ2倍超の急騰を記録。時価総額は約190億ドルに達した。
ナスダック上場企業「トレジャーグローバル」は、ビットコインやイーサリアムなど取得を目的とした1億ドル規模の仮想通貨戦略を発表した。
中国系AI企業ウェバスが米SECに3億ドルのXRP財務戦略を申請。リップル決済網統合により国際送金の効率化を目指す。