大手仮想通貨運用会社グレースケールがSECにIPO申請書を非公開で提出。市場の好況を受け、コインベースやサークルに続く上場を目指す。
大手暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツは14日、新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書案を米SECに非公開で提出した。
今回のS-1フォームの提出は、グレースケールがIPOに向けて踏み出した正式な一歩となる。同社は、すでに上場を果たしているコインベースやサークルといった著名な仮想通貨企業に続くことを目指している。
この非公開申請プロセスにより、グレースケールは株式数や価格帯といったIPOの詳細な財務データを直ちに公開することなく、米SECの審査を受けることができる。
同社は、この提出が有価証券の募集や仮想通貨投資家の関心を募るものではないと明確にしている。
グレースケールの発表は、ビットコイン(BTC)が過去最高の12万3000ドルを超える歴史的な高騰を見せる中で行われた。この市場環境は、仮想通貨関連企業が株式公開を目指す上で理想的な追い風となっている。
また、2025年6月に成功したサークルのIPO(評価額69億ドル、約1兆143億円)や、それに先立つコインベースの上場は、伝統的な市場における仮想通貨関連株式への需要を証明している。
IPOは、グレースケールにとって投資家基盤の拡大や、同社が提供するグレースケール・ビットコイン・トラストやイーサリアム・トラストなど金融商品の流動性向上につながる。
さらに、株式発行や転換社債といった新たな資金調達手段へのアクセスも可能になる。
同社はIPOの具体的な時期や規模を明らかにしておらず、今後の展開はSECの承認と市場の状況次第だ。
数十億ドル規模の資産を管理するグレースケールのIPOが成功すれば仮想通貨は金融市場における正当な資産クラスとしての地位をさらに強め、機関投資家の本格的な参入を促進する。
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