停滞相場でも注目のアルトコイン4選｜SUIやソラナL2が急浮上

仮想通貨市場が停滞する中、一部のアルトコインは成長の兆しを見せている。市場状況に左右されず価値上昇が期待される4つ銘柄に注目。

暗号資産（仮想通貨）市場が全体的に減速する中、特定のアルトコインが潜在的な成長の兆しを見せている。

これらの銘柄は独自の機会を提供し、経験豊富な市場参加者の注目を集めている。

各プロジェクトは異なる技術的アプローチと価値提案を持ち、今後の市場動向に影響を与える可能性がある。

スイ：短期回復の兆しと長期的な課題

スイ（SUI）は過去1カ月で約25%の急落を記録し、6カ月間では約32%下落した。

この期間は大きな下落圧力がかかり、過去の価格動向は急速な回復と厳しい売りの両方を示している。

特に過去1週間の4%近い上昇は長期的な弱気トレンドとは対照的であり、買い手と売り手の双方が試されるボラティリティの局面にあることを示している。

現在、SUIの価格は2.77ドルから4.01ドルの間で変動しており、抵抗線はそれぞれ4.77ドルと6.00ドル、支持線は2.29ドルと1.05ドルに位置している。

現在の各種指標は弱気心理を反映しており、トレーダーは支持線付近での好機をうかがっている。

市場全体のセンチメントはビットコイン（BTC）の動向に大きく左右されるため、その値動きも注視されている。

ハイパーリキッド：強気の勢いを維持

一方で、ハイパーリキッド（HYPE）は最近の期間で大幅な上昇を経験した。

過去1週間で16%、1カ月で53%の上昇を遂げている。過去6カ月では62%上昇し、活発な参加者の関心と顕著な価格拡大を示している。

現在、HYPEは21.00ドルから42.00ドルの範囲で取引されている。

市場は51.00ドルに抵抗線、10.00ドル未満に支持線を確認している。強気派が現在の障壁を乗り越えれば、72.00ドル付近への追加上昇も可能だとみられている。

Pi Network：独特なアプローチと変動性

Pi Networkは先月55%という大幅な下落を経験したが、過去6カ月では453%という驚異的な急騰を記録した。

この数字は短期的な下落圧力との闘いと、長期的な力強い回復の両面を浮き彫りにしている。

Pi Networkは独自のマイニングアプローチで注目を集める仮想通貨プロジェクトだ。

スマートフォンアプリを通じた「モバイルマイニング」により、一般ユーザーでも手軽に参加できる仕組みを構築している。

このアクセシビリティの高さが、世界中で数千万人規模のユーザーベース形成につながっている。

しかし、メインネット移行の遅れや実用性に関する課題が投資家の懸念材料となっており、価格の変動要因となっている。

現在、Piは0.26ドルから1.36ドルという狭い範囲で取引されている。抵抗線は2.06ドルと3.16ドルに位置する。テクニカル指標は弱気を示しており、取引の見通しは慎重だ。

Solaxy：ソラナ初のレイヤー2ソリューション

こうした個別のアルトコインが注目される一方で、ブロックチェーンの基盤的な課題解決を目指す新たなプロジェクトも台頭している。

特に、ソラナ（SOL）ブロックチェーン初の専用レイヤー2ソリューションとして開発されたSolaxy（SOLX）は、市場の大きな関心を集めている。

ホワイトペーパーによると、Solaxyのトランザクション バンドリング メカニズムは、ミームコイン取引とDeFi活動によって引き起こされる大量のトランザクションを処理するように設計されている。

これらはソラナにとって最大の負荷源の2つとなっている。

Solaxyは、ソラナが抱えるネットワーク混雑やスケーラビリティの問題を、オフチェーン処理技術を用いて解決することを目的としている。

これにより、低遅延かつ低コストの取引が実現可能となる見込みだ。

このアプローチは、同様にスケーラビリティ問題に取り組むイーサリアム（ETH）のレイヤー2ソリューションとしばしば比較される。

このプロジェクトへの期待は先行セールの結果にも表れており、現在までに1500万ドルもの資金調達に成功した。

ソラナエコシステムの成長と共に、その中核を担うSolaxyの価値は飛躍的に高まる可能性を秘めている。

プロジェクトは独自のステーキング報酬システムも提供しており、早期投資家の関心を集めている。

Solaxy公式サイト｜X（旧Twitter）｜Telegram

Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。