資産運用会社のREX Sharesが米SEC向けETHとSOLのステーキングETF目論見書を提出。新しいETFの実現目指す。
資産運用会社のREX Sharesは30日、米証券取引委員会(SEC)にイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のステーキング上場投資信託(ETF)の目論見書を提出した。
これらのETFは投資会社法(40-Act)に基づく独自の構造を採用し、従来のETF申請で一般的な19b-4プロセスを回避している。
ETF専門家のジェームズ・セイファート氏によると、承認済みの目論見書により「数週間以内」の上場開始が予想されるという。これが実現すれば、米国初のステーキング機能付きイーサリアム・ソラナETFとなる。
REX SharesのETFはC法人として構造化されており、「ETF業界では非常に珍しい」とセイファート氏は指摘している。
各ファンドはケイマン諸島の完全子会社を保有し、現物のイーサリアムとソラナを購入してプロトコルステーキングに参加し、ネイティブ報酬を獲得する仕組みとなっている。
REX Advisersは0.75%の運用手数料を徴収し、通常の運営費用をカバーするが、C法人の仕組みにより米国の法人税が発生し、初年度の推定費用は資産の1.28%に達する。
両ETFは保有するイーサリアムとソラナの「最低50%」をステーキングに活用する計画となっている。ファンドは純資産の最低80%をそれぞれの基準資産に投資する。
ブラックロックのデジタル資産責任者ロビー・ミッチニック氏は3月、同社のイーサリアムETFについて「ステーキングなしでは完璧ではない」と述べており、業界内でステーキング機能への需要が高まっている。
SECは5月21日にBitwiseのイーサリアムETFステーキング追加申請の判断を延期したが、REX Sharesの40-Act構造は19b-4申請を必要としないため、より迅速な市場参入が可能となっている。
ETH・SOLファンドの年間運営費用はそれぞれ1.28%と1.4%となる予定で、投資家にとって新しい暗号資産(仮想通貨)の選択肢が提供されることになる。
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