イーサリアム主導でアルトコイン市場活況｜DeFi銘柄も上昇中

米国SEC元委員長のDeFi支持を示唆する発言を受け、イーサリアム価格が上昇。UNIやAAVEなど主要アルトコインも軒並み急騰した。

イーサリアム（ETH）は11日、過去24時間で3.8％上昇した。

この値動きの背景には、米証券取引委員会（SEC）が分散型金融に対して前向きな姿勢を示したことがある。9日に開かれた暗号資産に関するタスクフォース円卓会議にて、SEC元委員長のポール・アトキンス氏が発言した内容が市場に好感されたかたちだ。

アトキンス氏は、DeFiの発展において従来の仲介業者が不要な取引コストを発生させていると指摘し、ステーキングなどのオンチェーン活動への参加を制限する動きには反対する姿勢を表明した。

さらに同氏は、DeFiの根底には米国の価値観である経済的自由、私有財産の尊重、そしてイノベーションの精神が息づいていると述べた。

DeFi関連アルトコイン市場が活況

アトキンス氏の発言を受け、DeFi関連銘柄は軒並み上昇した。 特にユニスワップ（UNI）、SKY（旧MakerDAO）、アーベ（AAVE）は、それぞれ25％、16％、15％の上昇を見せた。

Coingeckoのデータによれば、DeFiセクター全体の時価総額は10％増加し、1500億ドルに達している。 他の主要な仮想通貨では、ビットコイン（BTC）とリップル（XRP）が過去24時間でそれぞれ1％上昇した。

ビットコインは10万8800ドルで、リップルは2.28ドルで取引された。 一方、ソラナ（SOL）は1.7％上昇し、158ドルとなっている。

機関投資家からの関心高まる

Wincentのシニアディレクターであるポール・ハワード氏は、SECからDeFiに対する肯定的なセンチメントが市場を押し上げたと分析した。

この影響で、イーサリアムが他の仮想通貨を上回るパフォーマンスを示した。 また、機関投資家の参入は市場全体の信頼性を高め、新たな投資トレンドを生み出している。

ビットコイン連動型銘柄の新たな動き

その代表例として、イーサリアムを基盤とするBTC Bull Token（BTCBULL）が挙げられる。

この新興アルトコインの特徴は、単なるジョークコインにとどまらず、ビットコインが一定の価格目標（たとえば15万ドルや20万ドル）に到達するごとに、保有者へ実際のビットコインをエアドロップするというユニークな仕組みを備えている点にある。

この革新的な報酬設計が話題を呼び、現在進行中の先行トークン販売ではすでに700万ドル以上の資金を集めた。また、すでに17億枚以上のトークンがステーキングされており、トークンバーンによるデフレ効果や、先行セール期間中の高いステーキング利回りも投資家からの支持を集めている。

ビットコインの強気相場を追い風に、「ミームの楽しさ」と「実用的なインセンティブ」の両立を図るBTC Bull Tokenは、今後の仮想通貨市場における注目銘柄のひとつとして期待されている。

BTC Bull Token公式サイト｜X（旧Twitter）｜Telegram

Maiko Harimoto

仮想通貨市場のトレンドを正確に捉え、ビットコインをはじめとする主要銘柄の動向を継続的に追っています。Web3.0領域に特化したコンテンツ制作に長年携わり、専門的なテーマでも読者にとってわかりやすく、有益な情報をお届けします。