ドイツ銀行、BTCボラティリティ低下指摘｜新しい仮想通貨時代の到来か

ドイツ銀行は15日、暗号資産（仮想通貨）の主流採用が進むにつれて、ビットコインのボラティリティは継続的に低下する可能性があるとの調査レポートを明かした。

同行のマリオン・ラブーレアナリストによると、企業や個人投資家、政府による受け入れが広がることで、この傾向は続くとみられる。

ビットコイン（BTC）は11月中旬から約75%上昇したが、この価格上昇が歴史的なボラティリティ低下を伴っている点が注目される。

今週採決の予定となっているCLARITY法案やGENIUS法案への期待が、この動きを後押ししている。

ボラティリティ低下は市場成熟の証

世界最大の仮想通貨であるビットコインの価格上昇は、クリプトウィークと呼ばれるワシントンD.C.での議会審議と時期を同じくしている。

今週、米下院はCLARITY法案とステーブルコイン規制のGENIUS法案について採決を行う予定だ。

ドイツ銀行は、ボラティリティの低下が市場成熟の証であると分析している。

規制の明確化、より広範な採用、長期的な投資行動が、パフォーマンスの安定化に寄与しているという。

ラブーレ氏は「ビットコインの急激な値上がりに対する興奮とともに、ボラティリティレベルの歴史的な低下を伴っていることは注目に値する」と述べた。

この変化により、ビットコインは投機的なイメージを脱却し、安定した戦略的資産へと進化する可能性を示している。

年金基金やソブリンウェルスファンドなどの長期投資家にとって、より魅力的な選択肢となりつつある。

新しい仮想通貨プロジェクトが示す次世代への展望

こうしたビットコインエコシステムの進化は、注目すべき新しい仮想通貨プロジェクトの台頭も促している。

特に注目を集めているのが、ビットコインの効率性を高めるために設計されたレイヤー2ソリューション、Bitcoin Hyper（HYPER）である。

HYPERは、ソラナ仮想マシン基盤のインフラを活用し、より高速かつ安価な取引を実現することで、ビットコインの有用性を飛躍的に高めることを目指している。

ホワイトペーパーによると、世界初のビットコインレイヤー2ネットワークとして、スケーラビリティとスピードをビットコインエコシステムにもたらすとされている。

Bitcoin Hyperのような技術革新は、ビットコインの根本的な課題である取引速度の遅さ、高い手数料、プログラマビリティの欠如を解決することを目的としている。

従来のビットコイン取引が約10分を要するのに対し、Bitcoin Hyperは数秒での決済を実現するとしている。

このプロジェクトは現在プレセール段階にあり、初期の3日間で17万8000ドルを調達するなど、市場の関心を集めている。

現在のプレセール価格は約0.0115ドルで、上場予定価格は0.012975ドルと設定されており、早期投資家には約12%のプレミアムが期待される。

同プロジェクトは2025年第3四半期にメインネット展開を予定しており、dAppエコシステムの本格的な立ち上げを目指している。

ドイツ銀行の分析が示すように、仮想通貨市場は投機から実用性重視へと転換点を迎えている。

Bitcoin Hyperのような新しい仮想通貨プロジェクトは、ビットコインの安定性とセキュリティを基盤としながら、機能を大幅に拡張する可能性を秘めており、次世代の仮想通貨投資として期待が高まっている。

Bitcoin Hyper公式サイトを見る

若林 英明

日本語版CryptoDnesライター。2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。